過去ログ - 少女「治療完了、目を覚ますよ」−オリジナル小説
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832:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/24(水) 19:57:19.23 ID:vFBSZDNN0


まだ眠っている汀の車椅子を押し、
ぞろぞろとついてくる医師たちを尻目に、
理緒は訓練室と書かれた部屋の中に入った。
以下略



833:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/24(水) 19:57:55.59 ID:vFBSZDNN0
呼びかけられ、理緒もふっ、と軽く笑う。

「ソフィーさん。また日本にいらっしゃったんですか」

「ええ。今回のダイブに、私の協力がまた必要だって要請を受けてね。
以下略



834:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/24(水) 19:58:29.03 ID:vFBSZDNN0
「この小娘……」

毒づいて、彼女は圭介を見た。

「ドクター大河内の件は聞いたわ」
以下略



835:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/24(水) 19:58:58.09 ID:vFBSZDNN0
「あなたに心配されるようなことは何もありません」

「相変わらずつれないな。今回は、研究の意味もかねて、
日本の赤十字委員会の方々が同席する。
ソフィーは、それで構わないな」
以下略



836:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/24(水) 19:59:41.08 ID:vFBSZDNN0


理緒が目を開けた時、そこは炎に包まれていた。

思わず悲鳴を上げて、しりもちをつく。
以下略



837:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/24(水) 20:00:13.35 ID:vFBSZDNN0
「スカイフィッシュ……? 何ですか、それ……?」

「あなたは知らなくてもいいことよ」

ソフィーはそう言って、周りを見回した。
以下略



838:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/24(水) 20:00:52.22 ID:vFBSZDNN0
ドルン、というエンジン音が聞こえたのだった。

振り返ったソフィーが顔面蒼白になる。

それを追って振り返り、理緒はきょとんとした後、
以下略



839:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/24(水) 20:01:27.78 ID:vFBSZDNN0
それに答えず、ソフィーは震える手で理緒の手を掴み

「逃げるよ!」

と言って、家の外に向かって走り出した。
以下略



840:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/24(水) 20:02:05.74 ID:vFBSZDNN0
ソフィーと理緒は懸命に走っているが、一向に出口が見えてこない。

まるで無限回廊のように、燃える家の廊下が後ろに流れていく。

段々と炎が熱くなってきて、理緒は体を縮めて声を上げた。
以下略



841:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/24(水) 20:02:42.43 ID:vFBSZDNN0
「スカイフィッシュを撃退できるわけがないでしょう!
現に、夢の主が出てこないじゃない!」

『ふざけてなどいない。
スカイフィッシュの悪夢に入り込んでしまったのなら、
以下略



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