過去ログ - まどか「杏子ちゃん、それはちょっと食べすぎじゃない……?」
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10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/10/17(水) 23:37:28.86 ID:Z8esGp4Zo
「あ……悪かったよ……。興奮しちまってつい……」

「ううん……良いの。わたしね……きゅうベエに契約を迫られちゃったの」

 わたしの話を聞くや否や、杏子ちゃんの顔はもの凄く恐くなりました。

「くそ……! あのヤローが……! で、まどかはどうしたんだい?」

「えっ? もちろん断わったよ……、魔女と戦う使命を背負ってまで叶えたいお願いなんて無かったから……」

 わたしがそう言うと杏子ちゃんは安心したのか、落ち着いていました。

「そうか……。良いか。まどかは絶対にあいつとは契約するな! ……特に、誰かの為に契約するなんて事は絶対にな……!」

「うん……わたしは大丈夫……。杏子ちゃんの話を聞いたから尚更契約なんて出来ないよ……」

 落ち込んで俯いているわたしの頭を、杏子ちゃんは優しい顔をしてポンと叩くように撫でてくれました。

「……そうか。それは良かった! たまにはあたしの話も役に立つんだな!」

「……杏子ちゃん」

 わたしは、杏子ちゃんの優しさに嬉しくなり、同時に悲しくなりました。

「まあ、何があっても叶えないといけないって時が来るまでは、そのお願いは無駄にしない事だね」

「えへへ……。うん!」

 それから、わたし達は楽しく会話を続けながらわたしのお家まで歩いていると、すぐにわたしの家の目の前まで来ました。

「ここがわたしのお家だよ!」

「おお……なかなか立派そうじゃないのさ!」

 杏子ちゃんは、わたしの家を見てとっても驚いていました。

「えへへへ! 杏子ちゃん、これからどうするの? もしも暇だったらお家に寄っていかない?」

「あー……ごめんまどか! 今日は、どうしても外せない用事が有るんだ……。だから、また今度遊びに来るよ!」

 杏子ちゃんのその言葉に、わたしは少しだけ悲しくなりましたが、用事があるなら仕方ないなと思い、
今日はここでお別れすることにしました。

「……うん! 気を付けてね、杏子ちゃん!」

「ああ、またね!」

「うん、バイバイ!」

 わたしは、忙しそうに走っていく杏子ちゃんの背中を、見えなくなるまで見送りました。



続くっ!


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