過去ログ - まどか「杏子ちゃん、それはちょっと食べすぎじゃない……?」
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4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/10/17(水) 22:57:57.99 ID:KalzI2MMo
 わたしは、杏子ちゃんの嬉しそうに笑っている顔を見ていると、そんな事はもうどうでもいいと思ってしまいました。

「じゃあわたしは、ナポリタンとジンジャーエールにしようかな」

 そして、わたしは呼び出しボタンを押して店員さんを呼びました。すると、さっきのウェイトレスさんが笑顔で来てくれました。

「ご注文はお決まりでしょうか」

「はい。ええと……、ジューシーハンバーグ200gとサーロインステーキ200gと、カルボナーラの大盛に特大チョコパフェ、
それとナポリタンにジンジャーエールをお願いします」

「えっ!?」

 私がメニューを読み上げるとウェイトレスさんは笑顔から驚いた顔に変わって、変な声をあげてしまいました。

「あっ……し、失礼しました。では、すぐにお持ちします」

 オーダーを聞いたウェイトレスさんは、そそくさと戻って行ってしまいました。
 これはまずい。後で絶対に噂になるかもしれないと、わたしは少しだけ後悔してしまいました。

「うわあ……、これは絶対噂になるよ……」

「えっ、何が?」

 杏子ちゃんの何とも思ってないという様子に、わたしは少しだけ頭が痛くなりました。

「えへへへ……。何でもないよ……」

「んー? 変なの」

(杏子ちゃんには言われたくないよ……)

 とにかく、わたしは気を取り直して杏子ちゃんから更に楽しい話を聞こうと思いました。

「ふう……まあ良いや! そういえば、杏子ちゃんはどこの学校に通ってるの?」

「あ〜……うん……、えっとね……」

 杏子ちゃんはわたしの質問に対して、ばつが悪そうにわたしから顔を逸らしました。

「……あたし、ちょっと事情があって学校には行ってないんだ」

「えっ!?」

 杏子ちゃんの意外な返答に、わたしはとってもビックリしてしまいました。

「あ、ごめん……。聞いちゃいけなかったよね……?」

「あはは、いいよ別に。気にしてないし」

 杏子ちゃんが無理して笑っているように見えたので、わたしは申しわけなく思って俯いてしまいました。

「本当にごめんね……」

「良いってば、そんなにしんみりしてると飯がまずくなるじゃないのさ」

 わたしは、少しの間何を話していいのか分からず黙ってしまいました。すると、その空気に耐えかねたのか、
杏子ちゃんが先に口を開きました。

「ちょっとつまんない話かもしれないけどさ、あたしの作り話を聞いてくれないかい?」

「えっ……? うん……」

 それから杏子ちゃんは、真剣な顔をして話を続けました。


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