過去ログ - まどか「杏子ちゃん、それはちょっと食べすぎじゃない……?」
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77: ◆GnIWQD74f.[saga]
2012/10/27(土) 11:34:39.96 ID:Eg9ymG1Go
「あははははっ! ああ……。まったく持って平和だねえ」

 そう言って佐倉杏子は大の字のまま、青空を眺めていた。

「そうね!」

 私も佐倉杏子に倣って芝生に寝っ転がり、彼女と一緒に青空を眺めていた。

「あはは! まあ、何であれこんなに満面の笑顔のほむらが見られるんだから、確かに世の中捨てたもんじゃあないね!」

 佐倉杏子が突然そんな恥ずかしい台詞を吐いてきたものたがら、私は恥ずかしくなってきて顔を赤らめてしまった。

「……まったく。あなたときたら、よくそんなに恥ずかしい台詞を惜しげもなく言えるわね……」

「あん? 何か言った?」

 私が小さな声でボソボソと言ったものだから、さっきの私の言葉は佐倉杏子には聞こえていなかったようだ。

「別に……。なんでもないわ」

「なら良いけどさ」

 そうして私達二人は寝っ転がるのをやめて、再び座りなおしていると背中から私達を呼ぶまどかの声が聞こえてきた。

「ふったりっとも〜!」

 そして、まどかは私と佐倉杏子の間に強引に入りこんで私達と腕を組んだ。

「えへへへ! 今日はわたしも暇だから三人で遊ぼうよ〜!」

「全く……まどか。あなたったら強引に割り込みすぎよ」

(そこに入られると、私が独り占めできないじゃない……)

 そんな私の邪な思いなど知らないまどかが、楽しそうに話を続ける。

「えー? だって、二人の間にわたしが入り込める隙間があるんだもん!」

「あー……。まあねえ」

 佐倉杏子は、照れ臭そうにまどかから目を逸らしていた。

「えへへ! そういえば、まだほむらちゃんには真っ黒いサビサビの使い魔から助けてもらったお礼をしてなかったよね? 」

「そんな事あったかしら……?」

 もちろん私は覚えているのだけれど恥ずかしくて、しらばっくれてしまった。


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