過去ログ - まどか「杏子ちゃん、それはちょっと食べすぎじゃない……?」
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◆GnIWQD74f.
[saga]
2012/11/01(木) 21:27:14.41 ID:JBM34lSAo
「マミさんのおっぱいはどうしてそんなに大きくなったんですか?」
(自分の胸の事を気にしているのかしら? 今の鹿目さんの胸の大きさ、とっても羨ましいのに……)
胸の事で悩んでいる鹿目さんの為にも、とにかく私は思い当たる事を考えてみた。
(うーん……よく考えたら私は特に何もしていないのよね……。あ、そういえばこの前ネットでスイーツを幼い頃から食べる子は、
発育がいいって記事を見たような……。でも、できれば信憑性のない事は言いたくないし……。真剣に悩んでいる鹿目さんの為にも)
でも、それ以外に何も思いつかなかったので私は仕方なくスイーツの話をする事にした。
「そういえば、スイーツを幼い頃から食べる子は発育が良くなるって聞いた事があるわ」
私の話を聞いた鹿目さんは本当に嬉しそうに、とても目を輝かせていた。
「わあああ……! そう! そういう事だったんですね!」
「か、鹿目さん。どうしたの?」
やたらとテンションの高い鹿目さんを目の当たりにして、私は少し引いてしまった。
「いいえ! わたしは至って普通です! ただ、マミさんの大きなおっぱいの謎が解けました!」
私には鹿目さんが何を考えているのかよく分からなかった。
「え? え、ええ……」
「マミさんはスイーツは大好きですか?」
いきなりノリノリの鹿目さんから尋問が始まってしまったけれど、私は素直に答えてしまう。
「ええ、もちろん好きよ」
「小学生の頃からお菓子食べるのは好きでした?」
「う、うん」
(どうしよう……。いつもの鹿目さんとは全くテンションが違うわ……)
「あう……。やっぱり……」
私がそう思っていた途端に鹿目さんのテンションが一気に下がってしまった。
そんな彼女の心中を察した私は、何とかして励まし続けた。
「だ、大丈夫よ鹿目さん! あなたのお母さんは並の持ち主じゃないの! だからきっと成長するわよ!」
「並……かあ。……わたし、マミさんみたいな大になりたいです。……ああそうか、きゅうベエに頼めば大きく……」
「ちょ、ちょっと落ち着いて鹿目さん!!!」
私は近くにきゅうベエがいたら、いつでも邪魔をできる様にマスケット銃を一丁創りだした。
「あなたはどうしてそこまでして大きくなりたいの……?」
私の素朴な質問に対して、鹿目さんは首を傾げながら唸ってしまう。
「え? ……えと、う〜ん……。そう言われるとどうしてか分からないです……。ただ、マミさんのおっぱいを見てるとわたしも女の子として、
とっても欲しいなって思って、それからその気持ちがどんどん止まらなくなって……」
私は鹿目さんからそう聞いて、やっと彼女が大きくなりたがっていた理由を確信した。
(そう……。ただの無い物ねだりだったのね……。仕方ない……。あまり現実的な事言いたくないけれど大きいと苦労するって事を教えておかないとね)
「いい? 鹿目さん。よく聞きなさい」
そして、私は巨乳になる事の辛さを鹿目さんに全て教えた。すると、鹿目さんの顔はみるみる内に元気がなくなって、
あまりの現実の悲しさを知ってしまい青ざめてしまった。
「うう……。やっぱりわたし、大きなおっぱいにはなりたくないです……」
「うふふ、分かってもらえて私も嬉しいわ」
(でも、私も自分の胸が嫌いになりそうね……)
私は自分の心に甚大な傷を負ってしまったけれど、なんとか鹿目さんが大きな胸を諦めてくれたので良しとした。
そんな時、鹿目さんのお父さんから鹿目さんを呼ぶ声が聞こえてきた。
「おーい、まどかー。晩御飯ができたから巴さんを一緒にダイニングに連れてきなさーい」
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