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941: ◆H7NlgNe7hg[sage saga]
2013/03/09(土) 13:57:17.55 ID:oqiTbErRo

千冬「……」

 回避した光線は更に分裂を続け、24本の光線となり2人のISを四方八方から同時に貫いた。

千冬「解析した結果、人間では到底不可能な演算をし続けている……と出た。おそらく、標的に当るまで分散を続け狙ってくる」

 ──嘘でしょ……。

 誰かがポツリと声を漏らした。
 当然の感想である。

 常軌を逸した演算能力と攻撃力。
 ペア戦では無類の強さを誇っていたダリルとフォルテのペアが一撃で沈められているのだから無理はない。

 集まった女性陣の中には、この2人と戦った者も少なくない。
 実力は知っていた。

千冬「この様に、この攻撃は避けてはならない。かと言って防御も見たとおりだ」

真耶「対処法は分散する前。つまり、光線が6本の内に何かをぶつけて役目を終わらせることです。
   最低でも6名がこの防御作業に就くことが大前提になります」

 たった1機のISの、たった1回の攻撃を止める為に6機のISが防御に集中しなければならない。
 殆どの人間が冷たい物を背中に感じていた。

千冬「次だ。コレがシンプルにして一番厄介でもある」

 再び注視される画面。
 “石鍵”の右腕。

 その手が持つ銛状の兵器がズームアップされた。

 2つ目。

 右腕に握られている、銛の形状をしたオールレンジの近接武器。

 近接武器だと言いながらオールレンジと説明したのには訳がある。

 視認出来る程の強力なエネルギーの流れを見てくれ。


 画面では、ダリルとフォルテが撃墜された直後が流れている。
 強力な高弾を浴びる“石鍵”が映っていた。

 しかし、画面にはライフルを構えているISなど見当たらない。
 その魔弾の射手は、遥か後方で超遠距離射撃を行いサポートしていた“銀の福音”-シルバリオ・ゴスペル-であった。

 砲撃を受ける“石鍵”。
 “エネルギー・シールド”を砲撃で削られながらも、意に介さず銛を振るった。

 銛の長さはせいぜいが2・3メートル程度である。
 十数キロ先から砲撃を行っている“銀の福音”に届くはずがない。

 機体から流れているエネルギーが銛へと移る。
 次の瞬間、海が斜めに割れた。

 海面からジュゥゥと言う蒸発音まで響いている。
 “銀の福音”搭乗者である“ナターシャ・ファイルス”の体はニ分割され、海の割れ目へとその体が沈んでいった。

 言葉が出ない。
 圧倒的な力。

 全ての人間が、これは特撮だと信じたくて仕方が無かった。
 


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