過去ログ - 【咲：安価】京太郎「……家が無い」睦月「その12」【鶴賀】 -SS速報VIP

過去ログ - 【咲：安価】京太郎「……家が無い」睦月「その12」【鶴賀】

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990:10個完遂までは増やさないってあらかじめ宣言したから(震え声) ◆tXdh2WZ0lM[saga]
2012/10/27(土) 01:22:26.07 ID:sKRBMnIn0
咲「あ、そうなんだ……ふーん。私のことを忘れちゃうくらい楽しかったんだ、ふーん。ふーん。ふーん。ふーん」

……あれ？

おかしいな、私は普通によかった、って送るつもりだったんだけど。

……まあいいや、送信……いや、まって、よくないって！

これじゃあまるで私が恋する乙女みたいじゃん！

違うよ、私咲は京ちゃんを友達として心配してただけだよ！

『はい、それはもうすっごく！　何も知らない初心な俺にたった一夜にして忘れられないことを刻み込んでくれました！』

咲「ええええええぇぇぇぇっ！？」

え、何、それって、ええ！

えっと、えと、えっと……つまりそういうことで……え、え、ええ、え、え！？

や、えっと……ちょ、え、えと、えとえとえと！

咲「きょきょ、きょ、きょ、京ちゃん！？　え……それ、え、いや、どういう意味！？　えっと……な……ええ！？」

カチカチと、指が震えながら文字を綴っている。

携帯の中でも私の言葉は震えていた。

『そのままの意味さ……ＨＡＨＡＨＡ』

そのまんまの意味――それじゃ京ちゃんは。

えっと……私よりも一足先に大人の階段を上っちゃって……。

咲「え……いや……ええっ！？　そ、そんな…………うぅ……っと」

まあ、それならそれでいいんだけど。

なんだか悔しいな、と思って、そんな未練がましい文章に。

……置いていかれた、って感じたから、かな。

ちょっとだけ、胸が苦しいのは。

『……や、麻雀の話なんだけど』

……あれ、麻雀？

えーと……うん、何回見直しても麻雀だ。

……。

…………。

あっれー！？

私すっごく恥ずかしい妄想してなかった！？

やだ、どうしよう、メールでよかった、携帯最高！

咲「ああなんだ……麻雀か……もう、びっくりしたよ……てっきり……あ、いや、なんでもない、うん、なんでもないよ！……っと」

……あれ、なんで馬鹿正直に打ってるの、私。

やだこれもー、ばらしているようなもんじゃーんっ！

咲「うわぁ、恥ずかしい、恥ずかしいよぉっ！」

ｺﾞﾛｺﾞﾛ、とベッドの上を転がった。

それでも恥ずかしさは止まない。

『……で、そっちはどうなんだ？』

あ、話が戻った。

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