過去ログ - 美希「ホンキのミキを見せてあげる!! 」
1- 20
14:1 ◆I2jlM7s7F6[saga sage]
2012/10/26(金) 21:33:31.57 ID:EzlW5vRR0


***


「はあ……ワケわかんないの。もしかしてミキ、からかわれちゃったのかなあ。どうして自分より先に、誰かの
 為にホンキにならないといけないの?教えてカモ先生……」

 貴音と別れた後、いつもの公園でミキはカモ先生に相談していた。でもカモ先生もわかんないみたい。家に
帰ったら、お姉ちゃんに聞いてみよっと。

「さて、カモ先生も帰ったし、ミキも帰ろっと」

 気がつけば夕方だった。いつの間にか時間が過ぎてたの。準グランプリの小さなトロフィーを持って、ミキは
公園を出た。ちょっとちっちゃいけど、キミもちゃんと可愛がってあげるよトロフィーちゃん♪

「はあっ……、はあっ……、」

 公園の前の道路を歩いていると、前から小柄な女の子が走ってきたの。今日は買い物帰りかな。スーパーの
袋に野菜をいっぱい詰めて、猛ダッシュしてるの。

 ミキがカモ先生に会いに公園に行くようになってから、この公園の前でよく見る女の子がいる。多分中1
くらいかなあ。明るいくせ毛をふたつにまとめたハムスターみたいな子で、いつもいつもこの道を忙しそうに
走ってる。学校とか習い事とか買い物とか、とにかくその子は忙しいみたいなの。

「もっとゆっくり生きればいいのに。あれも一所懸命っていうのかな。ミキあんなしんどそうなのヤだな」

 でもあの子は毎日充実してるだろうなって、ちょっとうらやましかったりもする。だっていつ見ても
キラキラしてるんだもん。ミキもあんな風にキラキラしたいなあ。

「あれ?これって……」

 あの子が来た道を歩いていると、足下に見覚えのあるカエルのポシェットが落ちてた。確かあの子がいつも
首から提げてるやつだよね?

「お〜い、……って、いないか」

 きっと急いでいたから落としたのに気付かなかったんだ。あの子の家は知らないし、またここを歩いていたら
会えるよね。ミキはトロフィーちゃんの先にポシェットを引っかけて、そのまま家に帰った。ポシェットの紐が
切れかけているから、ついでに直してあげようかな。ミキは出来ないから、お姉ちゃんにお願いするんだけど。





<<前のレス[*]次のレス[#]>>
343Res/298.33 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice