1: ◆asJU3gh8ZA
2012/11/04(日) 17:35:40.69 ID:+NL+vG850
最初に注意書きをさせていただきます。
本作品はゼロの使い魔のSSとなっております。
ゼロの使い魔は未完ですので、どうなるのかわからない設定がいくつかございます。
ですので、本作品は非常にあいまいな世界観になっておりますので、多少の矛盾はお目をつぶっていただけたらと存じます。
更新は毎週日曜+αでできたらなと思いますので、みなさんどうかよろしくお願いいたします。では、始めます。
SSWiki : ss.vip2ch.com
2: ◆asJU3gh8ZA
2012/11/04(日) 17:36:59.77 ID:+NL+vG850
ここはハルケギニアにある小国トリステイン。
その西に位置する、ド・オルニエール。
三十アルパン(地球で言うところの10km^2)ほどの小さな領地であり、年に二千エキューほどの収入があるその土地には、つい最近より一人の若い領主と数人のこれまた若い女性たちが暮らしていた。
その領主であるサイト・シュヴァリエ・ド・ヒラガ・ド・オルニエールこと平賀才人は、その領地にあるお屋敷のとある一室に、鍵をかけて立てこもっていた。
「…まだかな」
3: ◆asJU3gh8ZA[saga]
2012/11/04(日) 17:37:37.30 ID:+NL+vG850
そう呟く才人の顔からは、その言葉通りの罪悪感がうかがい知れる。しかし同時に、それ以上の期待も併せ持っていた。
「…でもほんとおそいなあ。いっそこっちから迎えに」
そう言って立ち上がりかけたときである。部屋に置いてある鏡が光り、その中からとある人物が現れた。
「お待たせいたしました。公務が思った以上に多くて……」
心底悪いと思っているような顔をしながらそう話すその人は、ハルケギニアに住む者なら誰でもその名前を聞けば多少なりとも敬服するような人物である。
4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)
2012/11/04(日) 17:38:09.15 ID:FuN7Elty0
かっかっかっかっかっっっかっかっかっっっかっかっっっっっか
5: ◆asJU3gh8ZA[saga]
2012/11/04(日) 17:38:15.02 ID:+NL+vG850
「お、相棒。眠そうだね、こんな時間にどこいってたんでい。」
訝しみながら、才人の愛用する日本刀に身をやつしたデルフリンガーが才人に尋ねる。
「別に……、ちょっと調べもの。」
「まったく、相棒は釣れないねえ。なにを調べてたんでい?」
「お、おれの世界のことだよ。こないだのエルフのところで貰ってきたやつを調べてたんだ。」
6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)
2012/11/04(日) 17:38:43.14 ID:FuN7Elty0
し、しまった…
書き込めた……
7: ◆asJU3gh8ZA[saga]
2012/11/04(日) 17:39:07.50 ID:+NL+vG850
「ふわーぁ」
「む、副隊長ともあろうものが訓練中に欠伸とは……けしからーん!そこになおれい、この水精霊騎士団隊長、ギーシュ・ド・グラモンさまが制裁を下してやろう。」
「わわ!こっちに向かって砂投げんじゃねえバカギーシュ!!」
今日は騎士団の訓練日であったため、トリステイン魔法学校の学生であるギーシュたちは彼らが好き勝手できる土地であるド・オルニエールでぎゃあぎゃあと訓練と名のついた遊びをやらかしていた。隊長の制裁にも関わらず眠そうな才人に、マリコルヌが容赦のない質問を浴びせ始める。
「副隊長どのはどうせここでルイズたちと一晩中あんなことやこんなことをしてたんだろう!」
8: ◆asJU3gh8ZA[saga]
2012/11/04(日) 17:39:54.81 ID:+NL+vG850
うおおお!と自らの妄想にもだえ苦しむぽっちゃりさんに、才人やギーシュは憐みの視線をおくっていたが、あまりに見かねて
「……こほん。マリコルヌ、きみは少し妄想にも貴族としての気品をもたせたほうが……」
とギーシュが声をかけると、マリコルヌはギーシュのほうを睨みながらこう言うのであった。
「いいよなギーシュは、モンモランシーの香水をきっと毎晩のように頭から被っているんだ!ああいまいましい。サイトの国の言葉で言うなら“リアジュー”と言うんだろう?ああなんて禍々しい響きなんだ!!リアジューなんて、この風上のマリコルヌが成敗してくれる!!」
ぐぬぬぬ、とトライアングルスペルであるはずの呪文を詠唱し始めるマリコルヌ。彼はドットメイジであるはずなので全員がその呪文を彼が唱えることに何の脅威も感じなかったが、あれよあれよという間に詠唱は進み、全員が“ヤバい”と思い始めたと同時に彼は
9: ◆asJU3gh8ZA[saga]
2012/11/04(日) 17:40:31.49 ID:+NL+vG850
「…まったく、なにやってんのかしら」
「ほんと、男の子っていくつになっても元気ですよねー…」
ルイズとシエスタは、お屋敷のバルコニーから彼らがぎゃあぎゃあと遊んでいるのを見ながら優雅にティータイムを楽しんでいた。片田舎の平民の出であるシエスタにしてみれば、このような時間を送るということは普通の人なら一生かかっても成し遂げられることのない幸福なのであるが…
「…ミス・ヴァリエール」
そのような幸福を微塵も感じさせないような神妙たる面持で、シエスタはルイズにある質問を投げかけた。
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