過去ログ - 見習い魔法使いのいつもと違う一日
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20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/11/07(水) 22:11:26.13 ID:go5bAEUEo

「あー!」
 悲鳴とも怒りともとれる声がして、近くの家の陰から帽子をかぶった少年が姿を現した。
「なにするんだよせっかく仕掛けたのに!」

 同い年ほどのその少年には見覚えがあった。
「ルーク?」
「人が一生懸命掘った落とし穴を台無しにしやがって! お前は鬼だ! 悪魔だ!」
「魔法使いだけど」
「そうだ、魔女め!」

 村にはあまり来ないのだが、どうやらあちらもこちらを覚えているらしい。
 覚えていて話しかけてくる人間は珍しいが。大抵村の人間はリリーたちを煙たがる。
「落とし穴なんて掘ってどうするつもりだったの?」
 リリーが訊ねると、ルークは即答した。
「なんかいいじゃねえか、ロマンがあって! 誰かが引っかかったら愉快だし!」



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