過去ログ - 見習い魔法使いのいつもと違う一日
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5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/11/05(月) 22:30:15.27 ID:kZDZdb8No
師匠は一瞬動きを止めて、それからゆっくりと身体を起こした。
「……リリー。これはなんだい?」
「さあ。適当に棚にあったのを持ってきました」
抵抗がなくなったので、リリーは毛布を完全に奪い取ってやった。
「棚の薬には触るなっていつも言ってるじゃないか」
「意味不明なこという師匠が悪いんです」
ようやく毛布の下から現れた師匠は、ぼんやりした顔でリリーの手から瓶をつまみ上げる。
「無意味に悲しくなる薬か」
「なんだ、なら問題ないですね」
「問題なくはないよ、普通の人なら」
「師匠は全然普通じゃないですから大丈夫です」
師匠はしばし考えるそぶりを見せ、それから「まあ確かに」と頷く。
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