168:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/01/28(月) 01:08:29.49 ID:fPH2cCTj0
やがて娘は私へ向き直った。
「……用事が済んだなら、さっさと戻ってフィリアを見張っていろ。あいつはすぐに無茶をするからな」
私はフィリアが殆んど休憩を取ろうとしない事を伝え、彼女からも説得するように頼んだ。
169:おやすみなさい[sage]
2013/01/28(月) 01:18:50.96 ID:fPH2cCTj0
ちと訂正
>>160で症状で吐血とか書いてますが、鼻血でした。
情報量が多過ぎて脳足りんな>>1ではいちいち記憶していられないのです。
もうホント色々とすみません。
170:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/01/29(火) 21:24:05.36 ID:Cd0rV+SX0
おつん
171:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/02/10(日) 21:22:57.94 ID:EqG0/UqP0
母屋に戻ってから、私はフィリアに渡した食事を片付けようと少女の部屋に向かった。
部屋に入ると、少女が眠っている寝台のそばに椅子が寄せられているのが見えた。
フィリアはその椅子に腰掛けていた。
172:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/02/10(日) 21:37:35.93 ID:EqG0/UqP0
私は手を伸ばしてフィリアの手を掴んだ。
もういい、と無意識のうちに言っていた。
青白い光はたちどころに消える。
173:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/02/10(日) 21:55:52.73 ID:EqG0/UqP0
彼女が目を開ける姿を見るのは初めての事だった。
頑なに開こうとしない固い殻のような目蓋が上がった。
私は言葉を失う。
174:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/02/10(日) 22:05:25.31 ID:EqG0/UqP0
そう言った途端、彼女は支えを失ったかのように体勢を崩し、椅子から落ちた。
彼女は自分で驚いたような顔をして、それから呆れたように微笑んだ。
175:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/02/19(火) 00:25:00.52 ID:WlzSdthO0
フィリアを寝室まで運んだ後、もう一度少女の部屋へと戻る。
少女の顔や手足の汗を拭いてやろうと近付いたところで、彼女が目を覚ましていることに気付いた。
「……おはよう」
176:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/02/19(火) 00:29:23.43 ID:WlzSdthO0
それから彼女は自嘲的に微笑んだ。
「わたしを生かしてもしょうがないのに。お父さんとお母さんにすら捨てられたわたしなんかを」
彼女は自分の首に手を回し、首飾りを外した。
177:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/02/19(火) 00:34:26.47 ID:WlzSdthO0
まったくバカではない。
親を恋しく思うのは当たり前のことだ。
そして、愛されていいのだ。生き続けていいのだ。
私もフィリアも生きていて欲しいと思っている。
またお前の料理が食べたいし、包丁で野菜を刻んでいる姿を見たい。
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