4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/11/06(火) 23:59:59.45 ID:7OKftRVp0
――いずれにせよ、捕まるわけにはいかない。
もう少し奥に到達できれば流石に追って来ないだろう。
希望的観測が多分に含まれていることは否定できないが他に手立てもない。
炎槍が再び近くの樹木を焼き貫く。今度は二本だった。
もしもあの一撃を頭部に被ったとして。
死を求めるほどの激痛こそ感じはするが終焉を迎えることはない。
髄まで灰にされても無事だ。実際に無事だったのだ。
蒼白い雷を纏った矢が足下に刺さった。
派手な呪術ばかり使うのは、威嚇行為で私が投降するのを算段してのことだろう。意味の無いことだ。
おそらくは姿や音を誤認させる呪術などを発動させているのだろうが、それでも余りに慎重さが足りない。
人間の紛い物の呪術で耳長の目を欺くのは、猿が人間になりきる事よりも難しい事だ。
それに、先ほど放たれた炎槍や今の雷の矢は幸運なことに山火事を引き起こすようなことは無かったが、そのような可能性を考慮するべきだ。
エルフたちの逆鱗に触れる事が、これ以上無い禁忌で有ることは重々に承知しているはずだ。
――大虐殺。
まだ風化していないで記憶しているはずだ。
そもそも忘れてはならないのだ。
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