56:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/11/24(土) 03:17:29.71 ID:tcPNmXNDO
少女「げほげほ……もうっ! いきなりひどいですよ男さん!」
男「だから悪かったって。
それより、お前こそ少し興奮し過ぎじゃないのか?」
男が車椅子の女性に背中を向けて、女性からはそれと分からぬように少女に目配せをする。
すると、少女は「うっ」と言葉を詰まらせ、やがておずおずと頭を下げた。
少女「……すみません。自分の方が軽率でした」
男「いいよ、分かってくれれば」
女性「……えっと」
男「おっと、すいません。二人だけで話に夢中になってしまって」
女性「いいのよ、別に。
仲睦まじい子たちを見ていると、何だかこっちも幸せを分けて貰えた気になるからね」
男「あ、あはははは……」
女性「それで、あなたたちは悪魔と契約した医者を追いかけているのよね?
彼なら多分、いつもの場所にいるわ」
少女「え? 知っているんですか?」
男「いつもの場所? そこはいったいどこですか?」
女性「そう、ね。私が案内してあげる。
その方が、口で言うよりも分かりやすいでしょう?」
少女「そんな、悪いですよ」
女性「いいのよ、病院の中じゃ面白い事なんか滅多に無いのだから。
うふふ、冒険に付き合ってあげるわ」
女性はどこか憂いた印象を受ける優麗な顔に柔和な笑みを浮かべ、男たちへと向けてそう言った。
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