過去ログ - 【咲:安価】京太郎「……家が無い」咲「その16だよ、えへへ」【鶴賀】
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◆tXdh2WZ0lM
[saga]
2012/11/15(木) 01:49:29.24 ID:UchaamnJ0
ゆみ「忘れろ」
無事抜け出して――色々なことも済ませて、ロッカーからも無事抜け出して。
しばらくその場で休んでからのすぐのこと。
真っ赤な顔したゆみ先輩が俺に話しかけてきた。
京太郎「……」
ゆみ「返事をしろ京太郎、忘れろ」
京太郎「ごめんなさい、無理です」
ゆみ「〜〜〜〜っ!」
京太郎「ロッカー蹴らないでください!」
ゆみ「うるさい、うるさいっ!」
ゆみ「君に、私の気持ちが、私の、私の気持ちがぁっ!」
京太郎「先輩ってば!」
ゆみ「この、こいつが、こいつさえいなければぁっ!」
京太郎「先輩っ!」
京太郎「俺と……その……シ、た、ことはそんなに嫌だったんですか!」
ゆみ「嫌なわけないからこういう気分なんだ!」
ゆみ「ああ、もう、考えていたシチュエーションが台無しだ!」
ガンガンガン、と。
部屋中どころか棟中に聞こえそうないきおいでゆみ先輩はロッカーをけり続ける。
……しかし、そっか、嫌なわけではないのか。
……夢じゃ、ないんだよな。
ゆみ「……くそう」
あ、意気消沈した。
ゆみ「私だって……私だって告白は夕日の見える綺麗な丘で、とか初体験はどっちかの家で、とかそのくらい考えて――」
ゆみ「――」ハッ
京太郎「そうだったんですか」
ゆみ「京太郎、いつからいた」
京太郎「さっき抱き合った仲じゃないですか」
ゆみ「忘れろ」
京太郎「どっちをですか」
ゆみ「両方だ」
京太郎「……忘れませんよ」
ジロリ、と睨まれる。
けれど。
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