過去ログ - まこと王子ふんとうき(笑)
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18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/11/20(火) 03:17:58.16 ID:5RXrfIEi0
「……どうやらこれで全員みたいだな」

 奥の壁に寄りかかり、今まで黙っていた坊主頭の男、倉田が低い声で言った。

(全員……?どういう意味なんだろ)

 真が、突然喋り出した倉田に驚きつつ、その言った内容の意味が分かりかねて疑問に思っていると、倉田の横にいた尾形もおもむろにサラリーマン二人に声をかけた。

「赤羽根さん、祐喜さん、やるんでしょ?」

「あ、はい」 


「そうですね」

 どちらが赤羽根でどちらが祐喜なのかは分からないが、尾形にそう呼ばれた二人は短い返事をすると、
バックパックを床に置いておもむろにネクタイに手をかけた。
 しゅるりとネクタイを解き、次に藍色のスーツを脱ぐ。そしてYシャツのボタンを首もとから手際よく順々に外していった。


「あ、あのキミ達は一体……」

 筑川がそう言いかけて、二人のYシャツの下から現れたものに絶句した。

 真とやよい、それに松本も同じく二人を凝視して言葉を失う。

 サラリーマン二人がYシャツを脱ぎ去ると、真っ黒のラバー状のものにぴっちりと覆われた上半身が現れた。
 各所には白く丸いボタンのようなものが点々と付いており、その中心はくぼんでいて中は青緑色をしている。
 タイツのように身体を包んでいるラバー状のものは黒く、鈍い光沢を放っている様は、部屋の奥に鎮座する黒い玉と似た印象を受ける。
 ベルトを外してズボンを脱ぐと、下半身までラバー状のもので包まれている。 
しかし革靴と靴下を脱ぐと、ラバー状のものは足首までで途切れており、そこからは生身の足がのぞいていた。
 そこで二人は持っていたバッグを開くと、中から黒いブーツを取り出し、それを履いた。

 奥の倉田と尾形の二人も服を脱ぎ去る。
 その身体もやはりサラリーマン二人と同じ、ラバー状のスーツに包まれていた。



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