27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/11/22(木) 01:37:41.25 ID:Aqo+XSP60
「!?」
突然大音量で流れ出した歌に、真とやよいは驚いて小さく肩を揺らした。
よーろこーびに むねをひーらけー
おーおぞーら あーおーげー
それは日本人のほとんどが聞いたことがあるだろう、ラジオ体操の歌だった。
らーじおーのっ こーえにー
すーこやーかな むーねをー
歌の発信源は、例の黒い玉だった。
赤羽根と祐喜も振り返って、歌を流し続ける黒い玉を見つめている。
こーのかおーるかぜーに ひらーけよ
そーれ いっち! にぃっ! さんっ!
歌が終わると、今度は黒い玉の表面に文字が浮かび上がってきた。
何かの文章のようだ。
「あー、皆さん、見に来て下さい」
歯切れ悪く祐喜がそう言うと、『参加者』は全員が全員、わけがわからないという表情をしながらも黒い玉に近付いた。
(……なんだこれ?)
それが、黒い玉に表示された文章を見た真の率直な感想だった。
「てめえ達の命は無くなりました。
新しい命をどう使おうと私の勝手です。
という理屈なわけだす……」
筑川が玉の文章を読み上げる。
「『り』とか『す』が逆ですねー」
と、玉の前でしゃがみこんでいたやよいが言った。
やよいの言った通り文章はところどころで文字が逆転していたり、文字体も一つ一つがバラバラで、単純な誤字もある。
「これは、番組のオープニングみたいなものです」
と赤羽根。
それに対して真が一人「へぇ」と納得していると文字は消えて、新たになにかが浮かび上がってきた。
じじじじじじっ
出てきたのは顔写真と、それに伴うメッセージ。
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