過去ログ - まこと王子ふんとうき(笑)
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59:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/11/26(月) 02:22:20.24 ID:KzW/UJlk0
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 祐喜と赤羽根に催促され、真達四人は宛もなく住宅街の中を歩いていた。
 『強力な助っ人』らしい尾形と倉田は早々にどこかへと行ってしまい、例の少年も真達に一切の関心を寄せることも無く行動を別にしているようだ。
 赤羽根と祐喜も「僕達はサポートに回りますので」と二人して姿を消してしまった。

 松本は相変わらずふてくされた表情をして文句を言っている。

「行けっつってその異星人、だっけ?
それがどこにいんのかも全然わかんないのにさぁ……。
しかもこんなヤバい格好させてさ、笑い物じゃんアタシ達」

 文句を垂れていたのは松本だけだったが、一部賛同できるところもあるので、真も黙ってそれを聞いていた。
 一瞬だけ地図を見せられてから突然放置されて、どうしろと言うのだろうか。

 ただ、考えてみれば二人のやや雑にも思える進行は番組の設定に沿った演出なのかもしれない、という見方もできなくもない。
 ……どちらにしろ余計なことは声に出して言わない方がいいだろう。
 自分は所詮、アイドルでありタレントでしかないのだから。


 そこで不意に筑川が「あのー」と三人に遠慮がちな様子で声を掛けた。

「言い出すの遅れたんだけど、あの祐喜って人が持ってたやつ、僕も持ってるよ」

 視線が集まる中、筑川が差し出した手には祐喜の持っていたリモコンと同じ物が握られていた。
 それを見たやよいもはっとした顔をして、身体をまさぐり始める。



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