60:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/11/26(月) 02:23:48.19 ID:KzW/UJlk0
「……あ、私もですー」
そう言ったやよいの手にもあのリモコンが握られている。
しかし画面には何も出ていない。
61:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/11/26(月) 02:25:44.04 ID:KzW/UJlk0
誰もいない夜道。星空が見えない程度に明るい住宅街の中で路地を曲がり、まだ見ぬ星人に向かって四人は走り続けた。
体力が少ないやよいはその中でどうしても遅れてしまう。加えて体調のこともあり、真は気遣って、今は一緒に並んで走っている。
62:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/11/26(月) 02:28:23.13 ID:KzW/UJlk0
……静寂。
反応は無い。
(もしかして、作り物なのかなぁ?)
63:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/11/26(月) 02:30:39.66 ID:KzW/UJlk0
「チッ……もういいよ、とりあえずコイツ撃っとけば得点になるんでしょ?」
「あっ、松本さん」
64:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/11/26(月) 02:33:31.09 ID:KzW/UJlk0
「いやなにコレ!?なにコレ!?」
「えっ?えぇっ!?」
「うわっ、気持ち悪……」
65:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/11/26(月) 02:36:15.70 ID:KzW/UJlk0
「ジ*ヶ∪こ!!!」
星人は雄叫びをあげながら再び首を振り回す。
追い風を伴いながら凄まじい勢いで目の間を通過して行くキリンの首を、一同は急いで後退して避けた。
筑川が叫ぶ。
66:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/11/26(月) 02:36:41.49 ID:KzW/UJlk0
今回は以上です
ではまた
67:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/11/30(金) 02:26:42.02 ID:PxJKzuqz0
投下します
68:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/11/30(金) 02:30:28.49 ID:PxJKzuqz0
キリン星人の叫び声がぶつっと途切れ、代わりに破裂した首から黄緑色の肉片が飛散する。
どちゃっ、というくぐもった音が連続して二つ。首を失った頭と頭を失ったスーツ姿の身体が地面に転がる。
飛散した血肉は地面やブロック塀、電信柱等周囲を黄緑色に彩り、キリンの首のだらしなく開かれた口や、頭を失った首元から黄緑色の水溜まりが広がっていく。
69:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/11/30(金) 02:35:33.60 ID:PxJKzuqz0
「大丈夫……?立てる?」
「え、ぁ……はい」
真に支えられながら、やよいは力無く立ち上がるが、その目は未だにキリンの死骸に釘付けになっている。
70:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/11/30(金) 02:38:36.11 ID:PxJKzuqz0
そこでふと、抱きしめられていたやよいが真の肩もとでもぞもぞと頭を動かした。
「あ、あの真さん、もう大丈夫ですよー…」
やよいは、言葉とは裏腹に弱々しい声調でそう言った。いつものような元気は全く感じられない。
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