過去ログ - まこと王子ふんとうき(笑)
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7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/11/18(日) 22:57:56.92 ID:FygFt39p0


 トラックの光に視界を飲まれて、真は来たるべき最期の衝撃を待った。
 しかしトラックによる衝撃は一向に襲ってこない。 
その代わりに目の前を覆っていた光が段々と弱まり、視界が明瞭になっていった。

 気付くと、いつの間にか真とやよいは部屋にいた。

「あれ……え?」

 
間の抜けた声を出しながら二人は部屋を見渡した。
 小さくもなく、大きくもない、床はフローリングの一般的な部屋。部屋には真とやよい以外にも五人ほど人がいた。
 それぞれ部屋のあちこちで座ったり、壁にもたれかかったりしてしている。
 スーツを着た中年の男性や厚化粧の若い女、学生服を着た少年など、性別や服装はまとまりがなく、多種多様な五人。
 好奇の目、驚きの目、興味のなさそうな目。
 その全員が各々の視線を二人に向けていた。

 部屋にはベランダに通じる窓がある。
 そこからは夜景が望めて、その中を突き抜けている東京タワーからここが東京であることが窺えた。
 そしてその高さから、ここが高層マンションか何かの一室であることも分かった。

 ただ、部屋には家具が一切置かれていない。 

 その代わりに、ちょうど真とやよいの目の前、部屋の奥に、真の胸元ぐらいまである奇妙な黒い玉が置いてあった。
 金属製なのか分からないが、つるつるとした球の表面は部屋の蛍光灯を鈍く反射している。
 空っぽな部屋の中、鎮座するその漆黒の球体が特に目を引いた。


「えっ?……えぇっ?」

 奇妙な状況に真とやよいは狼狽えられずにはいられない。
 先程までの車内とは打って変わって、謎の部屋を包み込んでいる静寂にたじろぎつつ真は恐る恐る小声でやよいに話しかけた。

「ね、ねぇ……やよい」

「はいぃ……」

「ボク達さっきまで確か、車に乗ってたハズ……だよね?」

「そうですよね……?私達、なんでこんなとこにいるんでしょう……?」



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