過去ログ - 垣根「君が教えてくれた花の名前は――」
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40: ◆1yXtrQq8OHOj[saga]
2012/11/21(水) 06:00:24.90 ID:uvc+WRweo


〜〜〜

「ごちそうさまでした」

自分を慕う少女、その少女の名前を垣根は知らない。
知っているのは心理定規という能力名だけだ。
何度も肌を重ね、何度も求めあったにも関わらず垣根はこの少女が料理できることすらも知らなかった。

「お前、料理なんて出来たんだな」

心理定規の淹れてくれたコーヒーをのみながら、ポツリとこぼす。
カップを持つ手には、綺麗に包帯も巻いてある。

「失礼ね、ってあなたは何回言わせる気?
料理くらいこの年頃の女なら出来るわよ」

そういえば歳も知らなかったな、と改めて何も知らないことを思い知る。

――いや、知ろうとしなかっただけか……なんでだろ?

熱くなった頭が冷えた事でいろんなことにきがつけるようになった。

――この五年間、俺は誰とも深く関わろうとしなかった。
組織の構成員とすら関わりを絶ってきた。

垣根が暗部入りし、仕事用と支給された携帯電話には四人の番号が刻まれている。

一人はこの少女、心理定規。
もう二人は組織の構成員、名前すらしらない。
そして最後の一人は指令を下してくるやつだ。


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