過去ログ - 垣根「君が教えてくれた花の名前は――」
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◆1yXtrQq8OHOj
[saga]
2013/05/11(土) 01:44:45.24 ID:9NDF7YG8o
やっと、解決方法が見つかったというように、垣根は満足気につぶやいた。
しかし、
――こっちはそれを受け入れたら絶対にダメなンだよ。
そう、そんな結末は誰も望んではいない。
――クッソ、いっそもう絹旗と垣根会わせちまうか?
そォすりゃお互い好き合ってるンだから死ぬなンて考え吹とばねェかな……。
なかなか頷かない一方通行に、垣根はどうした、と首を傾げた。
「やっぱり、ダメだな。俺が絹旗最愛を守れるわけがねェ」
「何故?俺より強いんだろ、お前。
だったら出来るさ、ガキの頃お前のせいで苦しんだ俺への罪滅ぼしだと思え第一位」
一方通行を拘束するようなきつい台詞を垣根はわざと選ぶ。
「もう、あいつは光の中へ返したいんだよ。
頼むから……首を縦に振れ第一位。
この街で俺より強いのは……お前だけじゃねぇか……。
俺が届かなかった、守れなかった物を守れるのは……お前だけなんだよ」
――こいつ、もしかして……。
一方通行はひとつの可能性に思い至った。
「ダメというより、実は無理なンだ。
俺はあいつに殺される為に生きてンだ」
垣根の目の色が変わった。
「それは、ダメだ」
――やっぱり……。
一方通行の思考が至った可能性は正しかったようだ。
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