過去ログ - 垣根「君が教えてくれた花の名前は――」
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902: ◆1yXtrQq8OHOj[saga]
2013/05/13(月) 03:53:24.31 ID:eDtp/jlAo

〜〜〜

「チッ……まぁ、いいか」

男はなげられた頭をまるでボールを弾くかのように叩き落すと、
遠く離れた場所にいる狙撃手たちに何やら手でサインを送った。

「余裕じゃねぇか……お前これから死ぬんだぜ?」

余裕なのはその男だけである。
ほかの奴らは、怯え切り、カタカタと震えている。

「死ぬ?私が?……ふん、それはあり得んな。
死ぬのはお前だよ……未元物質」

懐から小さな機械を取り出し、それを掲げる。

その瞬間、垣根の顔色が変わった。

「……や、めろ……その音は……」

男はニヤリと顔を歪ませる。

「お前を無力化するには、やっぱコレだよなぁ」

それは、能力者の演算を阻害し、能力を封じ込める音だった。
しかし、垣根はそれを既に知っているはずだ。
電話の女の部屋で、それが既に自分には効かないと攻略している。

では、なぜ今垣根は顔を苦痛に歪ませ、頭を抑えているのだろうか。

「しかし、レベル5ってのはよくわからないな。
一番最初のテストタイプが効いて、改良に改良を重ねた完成形が効かないとは……」

ついに、垣根は膝をついた。
その垣根に数秒おきに銃弾が撃ち込まれる。

「……舐め、んなよ……。
止まってる俺を、一発で……殺せねぇような、ヘボ狙撃手しか雇えねぇゴミが」

強がるように笑う。


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