過去ログ - 垣根「君が教えてくれた花の名前は――」
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903: ◆1yXtrQq8OHOj[saga]
2013/05/13(月) 03:53:57.61 ID:eDtp/jlAo

「おいおい、俺だって馬鹿じゃあない。
お前を普通の銃ごときで殺せるとは思っちゃいない」

相変わらずの余裕で男は笑っている。

「はぁ?じゃあ、なんなんですか?死ぬのは俺だと言ったのはハッタリかァ?」

苦しそうな顔の垣根も、必死に余裕を保とうとする。

「だから、言っただろう?“普通の銃“で殺せるとは思っちゃいない。
お前は……自分に殺されるんだよ」

音をさらに大きくする。

絹旗にとってこれはただの雑音だ。
絹旗以外のレベル3程度の者にとっても同じだろう。
この音が効くのは垣根帝督だけである。

――……鬱陶しいがまぁ、いい。
こんな奴らに殺されるわけないしな。
俺としてはさっさとこいつら殺して逃げたいんだが……。

チラリ、と絹旗の方を見る。
絹旗はもうなにがなんだか、という状態で立ち尽くしている。

――クッソ、やっぱ可愛いな……じゃなくて、なんであいつなんだよ。
アイテムならフレンダとか麦野と出くわす方がマシだってのに。

そこに滝壺の名が挙がらない事から、滝壺には苦手意識を持ったらしい。

――でも、どうしたもんか……能力は……情けねぇが使えないな。

垣根は気がつかなかった。

狙撃手が、垣根の翼、その羽根の一枚を正確に撃ち抜いた事を……。


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