863: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/03/21(木) 16:36:21.19 ID:hWToRdhWo
だけど……。
だけど、頼らずにはいられなかった。
864: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/03/21(木) 16:37:05.98 ID:hWToRdhWo
「作戦は夜に決行だよ」
と言い残し、その場を去っていった。
865: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/03/21(木) 16:37:35.32 ID:hWToRdhWo
夜。
私はいつものように仕事を終えて寒さに凍えるように支度をしなかった。
せめて私はもし来てくれるのならば、
と願いを込めるように竹槍をまた作っていた。
866: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/03/21(木) 16:39:48.22 ID:hWToRdhWo
しかし、そんなことは決してなく、ただ小屋の扉がゆっくりと開いた。
月明かりが差し込み、慣れていないのか藁を踏む音が大きくそれで私は目が覚めた。
867: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/03/21(木) 16:44:35.18 ID:hWToRdhWo
びっくりした拍子にいつもは転ばないのに藁で滑って転んでしまった。
その転倒に起きたのか隣の豚が鳴き始めた。
868: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/03/21(木) 16:45:06.07 ID:hWToRdhWo
私の手からひったくるように竹槍を取って、豚の喉元に竹槍を刺した。
自分で作った竹槍の切れ味に驚きつつも、
春香が一瞬にしてやった動作に驚いて声が出なかった。
869: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/03/21(木) 16:45:35.90 ID:hWToRdhWo
だけど、同時にこの人に着いて行って大丈夫なのだろうか。
という不安も抜けきれずにいた。
870: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/03/21(木) 16:46:07.22 ID:hWToRdhWo
何を見ていくかはすぐに解った。
死体だ。私のことを今まで散々傷めつけた家族達を見ていくのか、と。
871: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/03/21(木) 16:46:50.45 ID:hWToRdhWo
春香のあとを着いて行き、ある部屋に到着した。
そこには大きなベッドが一つあった。
だが、そのベッドは何かによって真っ二つに切られていた。
872: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/03/21(木) 16:47:24.87 ID:hWToRdhWo
「もうっ、敬語はなし! 私達同い年なんだよ?」
「えっ?」
873: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/03/21(木) 16:48:14.70 ID:hWToRdhWo
「まずは……服だね」
春香は私の格好をジロジロと上から下まで舐めるように見たあとに言った。
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