過去ログ - ねぇ健一、線路に飛び込むのはどう?
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34:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)
2012/11/25(日) 16:43:07.66 ID:H1RzuMIg0
>>32
そうなのか
知らなかった!サンクス
35:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[saga]
2012/11/25(日) 16:45:44.03 ID:H1RzuMIg0
死ぬ気になれば何でも出来るなんて嘘だ。
僕は死を目前に控えた今改めて思う。
死ぬ気で頑張っても夢を叶えられるのはごく一部の人間だし、働くことすら許されない人だってたくさんいる。
36:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[saga]
2012/11/25(日) 16:47:18.80 ID:H1RzuMIg0
僕は耐えられなくなって、亜矢水の方を見た。
亜矢水は、真っ直ぐ前を向いていた。
けれど――歯を食いしばって、今にも泣きそうな顔をしていた。
37:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[saga]
2012/11/25(日) 16:48:51.07 ID:H1RzuMIg0
「健一」
「ん?」
「ありがとう。健一がいたから今まで生きてこられた」
38:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[saga]
2012/11/25(日) 16:49:42.99 ID:H1RzuMIg0
「なんだよ、今更。恥ずかしいじゃないか」
僕は手を握っていない方の手で頭を掻いた。
線路の周りの田んぼは全て暗闇に覆われている。
39:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[saga]
2012/11/25(日) 16:58:39.51 ID:H1RzuMIg0
「この世では最後かもしれない。でも、また向こうですぐ一緒になれるから、だから…安心して」
「うん」
僕と亜矢水は、手を握ったまま線路を見つめていた。
40:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[saga]
2012/11/25(日) 17:00:20.87 ID:H1RzuMIg0
『健一へ』
謝らなきゃいけないのは健一じゃないでしょ。
41:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[saga]
2012/11/25(日) 17:07:21.55 ID:H1RzuMIg0
電車が通った。
僕の体をぐちゃぐちゃにして、
42:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[saga]
2012/11/25(日) 17:08:31.23 ID:H1RzuMIg0
それは警笛を鳴らしながら、瞬く間に僕の目の前を通り過ぎて行った。
生きているのか死んでいるのかはよく分からなかった。
43:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[saga]
2012/11/25(日) 17:10:22.74 ID:H1RzuMIg0
「ほら…上を向いて」
僕は亜矢水に言った。自分でも驚くほどやさしい声だった。
「ごめん…なさい…」
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