過去ログ - ねぇ健一、線路に飛び込むのはどう?
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39:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[saga]
2012/11/25(日) 16:58:39.51 ID:H1RzuMIg0
「この世では最後かもしれない。でも、また向こうですぐ一緒になれるから、だから…安心して」
「うん」
僕と亜矢水は、手を握ったまま線路を見つめていた。
この場所で僕と亜矢水を人生の終点まで乗せていく鉄の箱は、何も知らずにこの踏切へ突っ込んでくる。
強烈なライトが二人の身体を包みこんだ。
そのときーー
どうしてか一瞬、母親のことを思い出した。
そしてあのメールが、母さんからのものであることを確信した。理由はないけれど。
僕は一度大きく深呼吸をした。
亜矢水も隣で同じように呼吸を整えている。
「行こう」
「うん」
そして、握り続けて汗ばんだ手を更に強く握り、
一度大きく振って、
「せーのっ」
掛け声とともに、僕と亜矢水は線路へ身を投げた。
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