25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/12/02(日) 01:48:43.62 ID:zeJEQrkI0
見ればドアが開き、その向こうにはいつも見ている景色が流れていた。
「………ッ!」
電車が走っているのに、ドアが開いている。
俺は固まったまま、風と夕日を受けて様子を見守るしかなかった。。
どういう理由か知らないが、ドアが開けばそれは脱出のチャンスではあるはずだが、俺はドアに近づくことが
できなかった。
いや、既に近付いている………先客が、いた。
女の子が一人、開いたドアの前で揺れるように立っていた。
青空のような色の本をその手に持って、彼女は今にも飛び降りそうに見えた。
風を受けているためか、その本のページが走っているようにはためく。
………本を持っているのか?
開いている。
どうして?
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