過去ログ - エルフ「……そ〜っ」 男「こらっ!」
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2012/12/05(水) 01:02:14.88 ID:RLjbm7yt0
エルフ「えへへっ。おばあさんの膝枕久しぶりです。相変わらず気持ちがいいです……」ゴロゴロ
族長「おやおや、甘えられてるねえ。よしよし」ナデナデ
エルフ「ほわぁ……」トローン
以下略
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2012/12/05(水) 01:02:47.26 ID:RLjbm7yt0
族長「ん? どうしたんだい。もしかして答えにくいことだったりしたのかい?」
エルフ「いえ! そんなことありません。この里に住むエルフはみんなよくしてくれます」ニコッ
族長「そうかい? なら……いいんだけどね」
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2012/12/05(水) 01:03:15.43 ID:RLjbm7yt0
族長「古い、古い。それこそ私たちエルフと人がまだ手を取り合って暮らしていた時代のお話。
当時、人とエルフは互いに足りない部分を補い合って生きていた。
エルフは長寿で、古くから魔法や生活に必要な知識を蓄え、進化させてきた。ただ、その数は人に比べて明らかに少なかった。
人は短命であったが、それ故にきっかけを与えれば数を集めて知恵を絞り、劇的な進化や変化をもたらせてきた。一人では無理なことも十人、百人と協力し合い成し遂げてきた。
エルフと人。この二種族が互いに協力し合い、日々の暮らしを健やかに、快適なものへと当時はさせていた」
以下略
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2012/12/05(水) 01:03:41.77 ID:RLjbm7yt0
族長「互いの怒りが限界にまで達しようとしていた時、事件を生き延びた者が語った。『あれは、かつて死んだはずの者だ』とね。
そのことに気がついた一部のエルフがこっそりと人の代表に接触し、そのことを伝えた。そして、人の側にもそのことが本当なのか確認してもらったのだ。
結果は……当たりだった。人を襲っていたというエルフはかつて事件によって死んだはずの者の一部だった。
死体の数が足りないとは当時気がついていたようだが、連れ去られたか形がなくなるような無残な殺され方をされたかと皆思っていたからそのことに気がつくのが遅れたのだ。
当然のことながら、誰も死体が動くとは思っていなかったのだよ。
以下略
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2012/12/05(水) 01:04:09.06 ID:RLjbm7yt0
エルフ「ほわ〜。何度聞いても面白い話です……。でも、そんなに協力した仲だったのに、どうして今私たちエルフと人は争うなんてことになっているんでしょう?」
族長「事態はそんなに簡単じゃなかったんだよ。突然現れた魔物。互いに被害が出ているとはいえ、エルフだけがその対処法を知っていたという事実。それが、人の側には変だと思えたんだろうね。
元々の不信感も重なって、敵の殲滅が終わったあと、人々は『あれはエルフ達が野に放った魔物だ!』と言ったそうだ。
当然エルフたちはそんなことをしていないため、反論したようだが、互いに譲り合わずとうとう人とエルフは袂を分かつことになったんだよ。
以下略
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2012/12/05(水) 01:04:50.14 ID:RLjbm7yt0
族長「……今はそのことは忘れなさい。なに、きっとまた人とエルフが手を取り合って生きていけると気がくるさね。今は互いの誤解がきつく絡み合ってしまっているが、いつかきっと誰かがこの誤解という名の縄を解いてくれる時がくるはずだ。
その時まで、我々は抵抗せず人との和解の道を探っていくしかないのだよ……」
エルフ「おばあさん……」
以下略
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2012/12/05(水) 01:05:18.14 ID:RLjbm7yt0
……
…
エルフ「おばあさん……元気なかったですね。やっぱり、みんなに人との交流を絶たないように説得して疲れているんでしょうか……」テクテク
以下略
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2012/12/05(水) 01:05:57.76 ID:RLjbm7yt0
エルフA「やい、裏切り者の子。族長の孫だからっていい気になって! お前なんてとっととこの里から出てけ」ヒュッ
エルフ「痛っ! やめ、やめてください!」
エルフB「うるさい! 人間側についている裏切り者!」
以下略
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2012/12/05(水) 01:06:25.15 ID:RLjbm7yt0
エルフ「そんなことありません! ちゃんと話せばわかってくれる人だっています。一方的に決めつけるなんてよくないです」
エルフC「言い訳ばっかりで見苦しいぞ! 現にお前の親は人間の手によって死んだじゃないか。それが何よりの証拠だ! 奴らに話し合いなんて通じない。若エルフさんの言うように俺たちには戦うしか選択肢はないんだよ!
それともお前は俺たちエルフは黙って人間に殺されろとでもいうつもりかよ」
以下略
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2012/12/05(水) 01:06:55.04 ID:RLjbm7yt0
エルフA「……まあ、若エルフさんにも族長のことを悪く言うのは止められているしな。このくらいにしておくか。だがな、どっちの意見が正しいのかはすぐにわかるようになるさ。その時、人間の見方をしたお前に居場所はないと思っておくんだな」
エルフB「裏切り者はおとなしく家にでも篭ってるんだな」
エルフC「間違いないな」ハハハハハ
以下略
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