過去ログ - エルフ「……そ〜っ」 男「こらっ!」
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579:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/05(水) 01:38:04.73 ID:RLjbm7yt0
ひとまず、これでエルフの過去編は終わりです。次は男の過去〜少年編〜になります。


580:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/12/05(水) 10:18:00.36 ID:XDZRazf4o
乙でした


581:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/05(水) 17:28:58.21 ID:RLjbm7yt0
今からは男の過去〜少年編〜となります。どうかお付き合いください。


582:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/05(水) 17:31:26.44 ID:RLjbm7yt0
>>580
ありがとうございます。続きの方もよろしくお願いします。


583:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/05(水) 17:32:11.20 ID:RLjbm7yt0
あなたのことが……好きでした。

嫌われても、自分の存在を気にかけてもらえなくても。それでも……。

この想いが届くことは一生ないと。そう、思っていました。
以下略



584:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/05(水) 17:34:31.93 ID:RLjbm7yt0
……




以下略



585:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/05(水) 17:35:37.44 ID:RLjbm7yt0
何人も、何人ものエルフを友の、家族の、大事だった人たちの仇だと憎み、その手で葬ってきた。戦場で己が生き残るため、皆の仇を討つために……。
だが、

男「でも、僕があの時選んだ道は結局……」

以下略



586:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/05(水) 17:36:07.23 ID:RLjbm7yt0
平和だ……。

そう感じてしまうからこそ、男はこれまで誰にも話したことなかった己の過去の全てを口に漏らしたくなったのだろう。それも、話しかけても何も問題のない相手に。

男「ねえ、旧エルフ。聞いてもらってもいいかな。僕が今までどんな風に生きて、何をしてきたか。エルフに話す事のできない醜く、残酷だった僕の罪を……」
以下略



587:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/05(水) 17:36:48.20 ID:RLjbm7yt0
雲が静かに空を流れて行く。様々な大きさ、形をしたそれを見て、上を見上げる子供達がはしゃぐ。

少年A「すっげぇ! 見ろ、見ろ。あの雲めちゃくちゃぐるぐるしてっぞ!」

少年B「うわっ! ホントだ。でっけえなぁ……」
以下略



588:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/05(水) 17:37:23.96 ID:RLjbm7yt0
妹「そもそも、お兄ちゃんが『あ……大きな雲だな』なんて言わなかったら、みんな足を止めないで家に帰ってたんだから! 早く、みんなを連れて帰ろうよ〜」

男「ええ〜。僕のせいになるんだ、この状況。でも、あんまり遅くなってもいけないし、確かにそろそろ帰った方がいいかもね」

妹のお願ごとには弱い兄は、しかたないなと苦笑まじりの笑みを浮かべながら、雲を見上げる少年達の元へと混じっていく。そして、すぐに彼らを連れて一人待つ妹の元へと戻った。
以下略



589:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/05(水) 17:37:53.51 ID:RLjbm7yt0
道草を食うのを終えた数人の子供達は一列に並んで家へ向かって歩いていた。
鼻歌を歌ったり、元気に腕を振ったり、時にはよそ見をして足を止めたり。
日はまだ空高くにあり、つい先日降り終わった雨で溜まった水たまりを消すように少しずつ蒸発させていた。
むしむしとした暑さが漂っていたが、それでも子供達は元気だった。
辺境の地にある小さな村。そこに住む人は数えられるほどで、そこに住む大人達の大半は少し離れた場所にある街へと出稼ぎへと出かけている。
以下略



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