過去ログ - エルフ「……そ〜っ」 男「こらっ!」
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651:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/05(水) 18:36:40.76 ID:RLjbm7yt0
荒れ果てた土地、やせ細り、人々によって踏みあらせれたその場所には幾つもの簡易テントが立てられていた。負傷者の一時治療所、補給部隊の待機地点、そして戦場から経過報告を告げるために戻ってきた兵士たちが身体を休めるための場所がここだ。
ここから遥か先では巻き上がる砂埃の中に轟音や火花を散らし争っている人々がいる。飛び散る罵声や血潮、そして肉片。殲滅目標であるエルフ達との戦いだ。
早急にでも戦いを終わらせて家族の元に帰りたい兵士達。そんな彼らに殺されまいと必死に抵抗し、敵を倒そうとするエルフ達。
仲間を殺し、殺され、双方ともに争いを終わらせるため、憎い敵を討つために争いを続けていた。その表情にもはや慈悲も遠慮も何もなく、あるのは憎悪と敵を討ち取った際の達成感。
そして、一時とはいえ戦場を離れたこの場所にいるものたちの表情に浮かぶのは虚無感。
長い時を経てもなお終わらない戦争は泥沼化し、戦場に立つ者の精神を可笑しくさせていた。それは己が可笑しくなったと誰もが理解できないほどに。

女隊長「偵察任務……ですか?」

補給地点にて前線の状況を伝えるために戻ってきた女隊長はそこで上官から新しい任務の話を聞かされる事になった。




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