過去ログ - エルフ「……そ〜っ」 男「こらっ!」
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908:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/21(金) 00:26:24.87 ID:abYTtK5o0
男「……」

 そして、それを見た男は今度こそ本当に言葉を失った。少女は先ほどの男のように水球と氷の刃の二つをそれぞれ作るのではなく、それを合成したものを生み出したのだ。半分は液体、もう半分は固体。こんなことは今の男にはできないし、手練の魔法使いですら作り出すのは困難だろう。

少女「……あ、えと。やっぱり……失敗でした?」

 ゾクゾクと背筋が震える。少女の才能は本物だ。本物の天才が目の前にいることに男の胸の内は歓喜に震えた。

男「……いや。失敗なんかじゃない! それどころか、こんな事僕にもできないよ! 伸びしろの塊だ! すごい、すごいよ」

 喜びに任せて少女の頭をわしゃわしゃと乱暴に撫でる男。少女は、突然の行動に驚いているものの、彼の期待に応えられたことが嬉しいのか終始笑顔を見せていた。

少女「本当ですか! えへへっ。よかったぁ……」

男「うん、本当にすごい! これは教えがいがあるな。うん、とりあえず今までどおり基礎を教えながらそれを使った実践も並行して行っていこうか。これならすぐにでも魔法を自分の手足のように使えるようになるよ」

少女「は、はい! よろしくお願いします」

 少女は両手を胸元でグッと握りしめてやる気を見せる。だが、それと同時に可愛らしい音が彼女のお腹から聞こえてきた。

少女「す、すみません……」

 魔法を発動させることに緊張をしていたのだろう。そして、成功したことで緊張の糸が解けたのか空腹が表に出てきたようだ。



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