過去ログ - エルフ「……そ〜っ」 男「こらっ!」
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[saga]
2012/12/21(金) 01:37:42.89 ID:abYTtK5o0
男「自分たちに不利な状況にもかかわらず、多人数戦用の魔法を使わずに互角以上に戦えるということをわざわざ軍の兵士たちに見せつけ、それでいて恐怖が頂点に達した瞬間にその枷を外すんだ。
そうすることで、兵士たちにさらに絶望を与え、逃げるという選択そのものをなくすつもりなんだよ、あいつらは……。
エルフは知能が高いって言われている。だからこそ、考えることがえげつないんだよ」
ギリっと強く奥歯を噛み締めて、憎悪を顕にする男。そんな彼の気持ちが分かるのか、騎士と女騎士も静かに怒りをその身から滲ませる。普段は見ることのない彼らのエルフに対する敵意の深さを目の当たりにして一瞬女魔法使いの身がすくむ。
そして、そんな彼女の様子に気がついたのか、いつものように優しい微笑みに戻り、男が彼女の緊張を解きほぐす。
男「そんなわけで、僕らがもし出ていくとするならエルフたちが行動を起こす直前だ。奇襲を仕掛け、奴らの出鼻を挫くことでこちらに流れを引き戻す。
騎士、女騎士。いつでも行けるように準備だけはしておいてくれ」
隊のリーダーとしての男の言葉に二人は深く頷いた。
騎士「任せろ。言っておくが俺は今からだって行けるぜ」
女騎士「騎士に同じく。エルフのやつらの鼻を私たちの手で明かしてやろう」
男「ああ、信頼しているよ二人共」
二人の快い返事に男がそう答えると、隣に立つ女魔法使いが男の服の裾を引き、控えめに自分の存在をアピールしていた。
男「うん、大丈夫。女魔法使いのことも忘れてないから。ただ、女魔法使いは自分の身を守ることを考えて。初めての実戦だし、今まで魔法がうまく使えていたとしてもこの戦場の空気に呑まれてテンパっちゃう可能性もある。
誰かを守ろうとして自分が死んじゃったらなんにも意味がない。だから、今回の女魔法使いの課題は自分の身を守ること」
女魔法使い「は、はい……。わかりました」
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