過去ログ - 「俺は愛を餌に生きてィる」
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3: ◆QkRJTXcpFI[sage saga]
2012/11/30(金) 11:57:10.92 ID:nlsr789Z0
少年「……」フルフルフル

「なんだ? 君、もしかして喋れなィのか?」

少年「……」クルッ ダッダッダッダッダッ

「追ィかけっこか……無駄なことを」

少年は全力で逃走を試みた。
しかし一つ目の角を曲がると、既に"異質"は塀を背に欠伸をしていた。

少年「!?」

「逃げても無駄だ、無駄。君からは素敵な香りが漂ってるからな。
 意地でも逃がしやしなィってもんだ」

少年「」ビクビク ビクビク

「そんなに怯えることはなィ。ほんの少し体を預けるだけでィィんだ。
 どうやら口が利けないようだけど、そんな些細なことはどうでもィィ」

少年「……ぃゃ」

「なんだ、喋れるのか。それなら言葉を交わそう。
 君の欲望――君の愛する者はどこにィる?」


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