過去ログ - 「俺は愛を餌に生きてィる」
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51: ◆QkRJTXcpFI[saga]
2012/11/30(金) 18:19:31.26 ID:nlsr789Z0
少年「え、っと……保健室行かないの?」

男子「行っても保健室のババアが追い返すからなあ。最上階行こうぜ。あそこなら静かだ」

「ぜえ……ぜえ……ようやく、マシになった、か……」

屋上は鍵がかかっていて開かれていないが、その手前に階段の曲がり角がある。
その段差にそれぞれ座った二人。少年はどうしたのだろうとちらちら男子生徒を覗く。

男子「なあ」

少年「うん?」

男子「俺らは友達だよな」

少年「もちろん!」

男子「満面の笑みとか気色わりいよ。ったく……。
   だったらよ、なんでも話せるよな」

少年「う」

頷こうとして少年は止まった。いくら男子生徒であれど"蜃気楼"のことは話せない。

少年「1から99ぐらいまでは……」

男子「そこまで話さなくてもいいっての。でもよ、さっき泣いてた理由ぐらいは話せんだろうな」



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