859:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/07/07(日) 03:28:07.12 ID:1eH1n7KF0
まどか「……」
ほむらの横に膝をつき、顔にかかった前髪を整えてあげると
僅かに胸を上下させているのが分かり、ゆっくりとした息づかいが感じられた。
その寝顔は、いつも無表情だったりむつかしい顔をしていた普段の彼女からは
とても想像できないくらいに―――
魔獣「とても安らかな顔をしているね」
闇に溶け込むような黒いドレスをたなびかせ、宙を漂っていた魔獣が
まどかの思考の末尾を言葉にした。
魔獣「彼女は今、どんな夢をみているのかな」
魔獣「あなたのことならば、直ぐにわかるのに……」
まどかと共に願いを叶えた今、そ魔獣の精神はまどかと混じり合うようにしてほぼ同一のものとなっていた。
そして現在ほむらがまどかに吸収されたことにより、鹿目まどかの体には三つの精神が混在している。
まどか「……」
まどかの沈黙に構わず、魔獣は人差し指をあごに当て、少し考えるような仕草をする。
ややあって自己解決したのか、うん、と頷いた。
魔獣「きっと、幸せな夢を見ているんだろうね」
かわいらしい声をはずませて、無邪気な笑顔でまどかに語りかける。
その声も顔も仕草までもがまどかと同一の性質を持っており
それがまどかにとっては堪らなく嫌悪感を募らせる。
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