過去ログ - ほむら「願いの果て」
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937:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga sage]
2013/11/17(日) 15:09:41.22 ID:RM9HTYuF0
まどか「え……?」


その言葉はほむらの夢の中で聞き覚えがあった。

得もいわれぬ不安がまどかの心に滲み湧く。


魔獣「あなたを魔女にしてこの世界をやり直し、ほむらは再び記憶を失ったまどかと廻り逢う」

魔獣「一から十まで全く同じ運命を辿るのよ。何度も、何度も。永遠に」


まどか「それっ……て……」


まどかの目が大きく開く。動悸が一層強くなっていく。

魔獣が右の手のひらを眼前にかざす。その手の上で二つ結びの小さな少女の影が膝を着いて祈りの姿勢を執っている。


魔獣「願ってしまったことを彼女は後悔しながら、己の矮小な欲望を満たす為に、あなたの祈りも望んだ未来も、その手で全て握りつぶした」


閉じた魔獣の右手の隙間から黒い液体が滴り落ちる。


魔獣「それが暁美ほむらの願い」

魔獣「そして、あなたへの裏切り」


まどか「うそ……」


目の端でうなだれるほむらの前髪が力なく揺れている。
 
   


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