過去ログ - 【オリジナル】魔導機人戦姫 第34話〜【なのかもしれない】
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35:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/12/03(月) 20:27:37.63 ID:uc/YTnbAo
カナデ「ん〜……これでも全力の七割程度しか出してないんだけど、もう終わり?」

嘲るような口調と素振りでカナデが歩み寄って来る。

まだ終わりではない。

終わりではないが、まだ身体が動かせないのも事実だ。

治癒促進にかなりの魔力を傾けているが、それでもあと数分は身体を動かせそうにない。

奏(いけない……ここで攻撃されたら……)

床から伝わって来るカナデの足音を聞きながら、奏は戦慄していた。

そう、この無防備な状態で攻撃されたら、その攻撃に耐えられる自信はない。

カナデ「でも、ないか……。
    ちゃんと息もあるし、魔力も結構な量が残ってそうね」

カナデは奏の姿を舐めるように見ながら呟く。

確かに、魔力は残されている。

元より最大威力のマークシムムクルィークを
三、四発は放てるだけの魔力量があるのだ。

カナデのマクスィールファングの物理破壊力に押し負けはしたが、
魔力ノックダウンには至っていない。

クレーストの魔力コンデンサにも相当量の魔力が蓄積されており、
魔導装甲の再展開も可能である。

しかし、肝心の身体が衝撃から立ち直れていないのだ。

治癒促進全開でも戦闘可能な状態にまではあと数分を要する。

正に万事休す。

だが――

カナデ「………こんな状態の姉さんを壊してもつまらないわ……。
    真っ向勝負で叩き潰さないと、本当に壊した事にならないもの」

カナデは退屈そうに呟いて、壁面で映像を映すスクリーンを見遣った。

カナデ「やっぱり、全力で向かって来る姉さんを私の全力で壊さないとね……。
    しばらく、こっちの見世物でも見ていようかしら?」

奏も視線をスクリーンに向ける。

そこでは、クリスを一方的に攻撃するナナシの姿が映されていた。


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