過去ログ - とあるカッパと黄泉川家
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682:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/08(土) 00:29:10.55 ID:6BXLE37f0

番外個体が言う以上にすぐのことだった。
山を登る一行を待ち、一方通行が石に腰かけていた。
荷物を泉の近くに置き、そのまま能力使用モードで下っていたのだ。彼は今日の早朝から、この山を行ったり来たりであった。

以下略



683:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/08(土) 00:33:02.38 ID:6BXLE37f0

「うわ、なんだあの水」
「あんなの初めて見た……」

ゴボリ、ゴボリと湧き上がるような泉の中心に、遠野と坂本が声を上げる。
以下略



684:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/08(土) 00:34:53.57 ID:6BXLE37f0

カッパも人も静かな中で、水音と一方通行が荷物を背負う音だけが聞こえる。
ぐずぐずしていると、いつまでもふんぎりがつかないことを、経験で知っていた。

「も、もう行くの?ってミサカはミサカは……」
以下略



685:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/08(土) 00:38:55.39 ID:6BXLE37f0

「さよなら、ってミサカはミサカは涙を堪えて言ってみたり」
「うん、さようならミサカちゃん……。元気でね、私達の事忘れないでね」
「おねーさん、おじさんと仲良くね、ってミサカはミサカは忠告してみたり。キューちゃんも、あんまり邪魔しちゃだめだよ」

以下略



686:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/08(土) 00:42:53.91 ID:6BXLE37f0

白い少年の口が動いた。その音は、過去にも発せられたことがある。
でも、こんなにそのままの意味を持って話されたのは初めてのことではないか。

左右に居た姉妹があんぐりと口を開け、番外個体に至っては目まで丸くなっている。
以下略



687:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/08(土) 00:47:53.70 ID:6BXLE37f0

何故、かぁたんは学園都市に来たのだろう。
何故、自分達は昭和五十年の奈良県奥吉野に来たのだろう。
切ない別れが待っているのに。

以下略



688:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/08(土) 00:51:02.88 ID:6BXLE37f0

次回へ続く

幼女に弱い一方さんだが、おばちゃんにも弱いと思うんだ


689:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/08(土) 00:53:17.65 ID:G5lI48wi0
おつ


690:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/08(土) 00:56:51.18 ID:ZzHFy7030
乙!寂しくてしょうがないよ
ちゃんとお別れができて良かったなー

あっちでもこっちでも子供達が大事にされてて嬉しい
あとカッパ、可愛くてたまらない
以下略



691:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/08(土) 00:58:40.17 ID:kkiCoy0DO
おつ


692:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/08(土) 01:36:28.78 ID:lx2H9daWo


静かな描写だけどほろっときた


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