89:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/21(金) 22:43:34.55 ID:cZh6jU3C0
「あら、おはよう。起こしに来てくれたのね」
「パコン」
「偉いことだけど、部屋に入る時はノックをするといいのよ。分かる?」
芳川桔梗は開いているドアを軽く叩いて見せた。かぁたんは彼女の真似をしてみる。
「そうそう。特に女性の部屋に入るときには忘れないで」
「グ」
親指を立てて了解の意。芳川が返事の代わりに柔らかく微笑み、
かぁたんは掛け足で最後の部屋へ……向かう途中に、だんだんと足取りが重くなっていった。
「……クハ〜」
ここは一方通行の部屋の前だ。
いつものように背伸びとジャンプでドアノブに触れる前に、教わったばかりのノックを試してみる。
コンコン、コン。
返事は無く、かぁたんは出来るだけ静かにドアを開けた。
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