64:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/03/12(火) 14:23:12.80 ID:xf8Kx/Eno
―――鉱山の町 工房前
賢者「くぅ、また頭が痛むぞ……」
娘「エルフさん怒らせるのは駄目ですね……」
賢者「何はともあれここが目的地じゃ。おーい、鍛冶屋はおるかのー?」ガララッ
鍛冶屋「いらっしゃいませー……ってなんだよババアじゃねえか」
賢者「ババアとは何じゃ! こんな幼女に向かって!」
鍛冶屋「うるせえ、テメェ実年齢何百歳だと思ってんだ」
賢者「そんな年食っとらんわ!」
娘「え、賢者ちゃんってそんなに長生きさんだったんですか……?」
賢者「違うというとろうが! 精々100年とちょっとじゃ!」
鍛冶屋「十分ババアじゃねえかよ。それで、後のちっこいのは?」
娘「賢者ちゃんと旅してる娘です! ちっこくはないです!」
鍛冶屋「元気がいいな嬢ちゃん。そんでこの俺になんの用だ?」
娘「武器がほしいんですよ!」
鍛冶屋「なるほど、確かに嬢ちゃんの背負ってるソレを見る限り俺のところへ来たのは正しいな」
賢者「わしがそう判断したからの!」
鍛冶屋「ババアは黙っとけよ……」
賢者「なんじゃ!」
鍛冶屋「まあいい。んで、長さはそんなもんだとしてどんなもんが欲しい?」
娘「頑丈でよく切れて重たい奴がいいです! それともうちょっと長くてもいいです!」
鍛冶屋「実にわかりやすいな。重いってのはどんくらいだ?」
娘「今持ってるのより重いのがいいです! 最近すごく軽く感じるんですよ」
鍛冶屋「どれ、貸してみろよ……おおっ!?」
鍛冶屋(何だこりゃ……まるっきり鉄の塊じゃねえか。これが軽いなんてどんな腕力してるんだよ)
鍛冶屋「こりゃ鉄じゃ駄目だな……」
賢者「すると何じゃ、魔石でも使うのか?」
鍛冶屋「ナイスアイディアだババア。それならここでも調達は利く……んだけどなぁ」
賢者「何か問題でもあるのか?」
鍛冶屋「大問題だよ。最近魔石が採れる近くで魔物が以上発生してんだ」
鍛冶屋「おかげで魔石の在庫が全然足らねぇ。おまけに頭ん中で材料考えると他にも足らんものがある」
娘「その、たらないものって全部この辺りで採れるんですか?」
鍛冶屋「あ? まあな。足らない理由が全部その魔物のせいだけどな」
娘「それなら私が採ってきますよ!」
鍛冶屋「はぁ? 嬢ちゃんが行くってのか? 冗談よせよ、おとなしく勇者様が来るのまとうぜ」
娘「待ちきれません!」
賢者「なんならわしもついていくかのう。それで戦力的には問題あるまいて」
鍛冶屋「チッ、ババアまで……。お前らここらの道分かんねえだろうがよ」
娘「案内してくれる人を探します!」
鍛冶屋「そんな酔狂な奴はこの街にゃぁそういねぇぞ」
娘「探します!」
鍛冶屋「そうは言ってもなぁ」
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