942: ◆jiLJfMMcjk[saga]
2013/07/04(木) 04:48:56.66 ID:0gckZWHD0
ハーマイオニー「そうね。ほら、ポタージュでも飲めば、体も温まるし――」
ニック「その料理が出るだけでも幸運だったのですよ。ピーブズは厨房でも大暴れしましてね。
屋敷しもべ妖精達がすっかり怯えてしまって――」
ハーマイオニー「……屋敷しもべ妖精?」スッ
マミ「あ、ハーマイオニーさん、それ私のスープ皿……か、顔が怖い……
い、いいわ。スープ皿くらい……私、パイを食べてるから……」
ハーマイオニー「ニック、ホグワーツにも屋敷しもべ妖精がいるの?」
ニック「ええ。というか、英国で最も多くのしもべ妖精が働いている場所ですよ、ここは。
自身の存在を、仕えるべき皆さんに気づかせない、とても質のいい屋敷しもべが大勢いて――」
ハーマイオニー「仕えるべき? そんな、彼らを奴隷みたいに――」スッ
マミ「あっ、あっ、私のミートパイが……ね、ねえ、ハーマイオニーさん。食べないなら、それ返して――何でもないわ。
うん、お茶。お茶とか飲んでた方が、体も温まるし……」
ニック「彼らは屋敷しもべですからして。奴隷と違うのは、彼らが心からそれを望んでいるということですな」
ハーマイオニー「それじゃ、なに? 本当に彼らは奴隷みたいに働かされているってこと?」スッ
マミ「……お茶のカップまで……ちょっと、ねえ。ハーマイオニーさん、いい加減に」
ハーマイオニー「――奴隷労働よ!」ガタッ
マミ「きゃんっ!」
ハーマイオニー「ねえマミ、マミなら分かってくれるわよね!?
ここにいる方々は、ちっちゃな彼らを足蹴にして働かせることになーんの疑問も持っていないようだけど!」
マミ「え、えーと、その……とりあえず、お皿を返してくれると……」
ハーマイオニー「お皿? そうね、こんな皿突っ返してやりましょう! ハンストよ、マミ!」
QB「彼女、どうしたの?」
ハリー「あー、まあ、例のクィディッチ・ワールドカップの時に色々あってさ。
それ以来、屋敷しもべ妖精のことになるとあんな感じで……」
QB「屋敷しもべ……確か、大きな屋敷に住みついて、そこの家主の為に働いてくれる魔法生物のことだっけ?」
ロン「そ。連中は好きで働いてるんだ。ハンストしたって、屋敷しもべ妖精が給料を欲しがるようにはならない。
そういう生き物なんだよ、屋敷しもべって」
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