過去ログ - マミ「アバダケダブラ!」
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982: ◆jiLJfMMcjk[saga]
2013/07/04(木) 05:14:03.76 ID:0gckZWHD0

翌日 暴れ柳下 地下通路


マミ「ドラゴン!? ドラゴンって、あのドラゴン!?」

QB「マミ、声が大きいよ。まあ、誰も聞いてないとは思うけどさ」

マミ「あ、ごめんなさい――でも、ドラゴンでしょ? 魔法生物の中でも、トップクラスに危険な……本当なの?」

ハリー「うん。昨日の晩、僕見たんだ。ハグリッドが教えてくれて……
     選手はひとりにつき一頭割り当てられてて、そいつを出し抜かなきゃいけない」

ハーマイオニー「しかも、それをボーバトンもダームストラングも知ってる……知らないのはセドリックだけね」

ハリー「僕、セドリックにも教えようと思う……だって、それがフェアってもんだろう?」

シリウス「いいぞ、ハリー。素晴らしいスポーツマンシップだ。私も鼻が高い……
      にしても、ドラゴンとはね。提案したのはバグマンだろうな。いかにも奴好みの派手さではある」

ハリー「うん……あれを見て、正直逃げ出したくなったもの。
    僕に死んでほしい奴がこの試合にエントリーさせたって意味がようやく心の底から理解できた……」

QB「ドラゴンって、そんなに危険な生物なのかい?」

ハーマイオニー「ええ。種類によって差はあるけど、成体なら全長は10メートル以上にもなるわ。
          おまけに凶暴で、飼い慣らすことはまず不可能といっていいの」

シリウス「さらに、連中の鱗は大抵の呪文を弾き返す……個人の魔法は通じないと言っていい。
      腕利きの魔法使い半ダースが連携で掛かって、ようやく動きを封じられる、といったところだ」

ハリー「……」

マミ「あの、それってどうすれば……」

シリウス「倒す、のは無理だろう。そもそもそこまでは期待してない筈だ。
      出し抜くというのは隙を作れ、ということかもしれない。それなら……」

ハリー「何か方法があるの?」

シリウス「クァンジャン・クタビアイティス(結膜炎呪い)だ。ドラゴンの弱点は鱗に覆われていない目なのさ。
      そこを攻撃して視覚を封じるのが一番いいと思う。幸い、習得もそこまで難しくないしね」

マミ「……強大な敵を、小さな弱点を突いて撃破する。凄く試練っぽいわ!
   良かったわね、ハリーくん! シリウスさんがいてくれたおかげで、第一の課題はクリアできそうじゃない!」

QB「でもさ、目の見えなくなった凶暴な生物って、滅茶苦茶に暴れると思うんだけど……」

ハリー「……あー」

ハーマイオニー「……確かにね。あの巨体がしっちゃかめっちゃかに暴れたら、それだけで危険だわ」

シリウス「だが、これ以上の策を私は思いつかない。
      ドラゴンの鱗を貫通するような呪文は、そのほとんどが危険な闇の魔術だし……」

マミ「じゃあ眠り薬とかは? 神話では、ドラゴン退治って眠ってる隙に倒すのが定石じゃない」

ハリー「持ち込めるのは杖だけなんだ。それに、どうやってドラゴンに飲ませるのさ?」

マミ「うーん、そっか……」

シリウス「……とにかく、時間もない。私も他の手を考えるから、ハリーは結膜炎の呪いを練習しておくんだ」



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