過去ログ - 【咲:安価】京太郎「……家が無い」桃子「20っすよ、京ちゃんっ!」【鶴賀】
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408: ◆tXdh2WZ0lM[sage]
2012/12/23(日) 13:09:28.03 ID:O2PMULp30
豊音「……」

豊音「服も……髪も洗わないとー」

豊音「……ん、今日はやめっ! いつもの泉に行こうっと!」

まだ時間はいっぱいある。

いっぱいあるのだから、と言い聞かせた。

普通の人と比べたら――聞いた話でしかたないけれど。

豊音「……」

――お母さんとお父さんが教えてくれた。

自分は特別なんだって。

……いい意味じゃない方の。

いろいろと教えてもらった。

色々と。

豊音「ええと……こっちだよね」

その思いを払拭するようにぶんぶんと頭を振った。

少しだけ悲しそうな目をしていた彼女はもうおらず、いつもどおり明るい笑顔で森に目を向ける。

豊音「そうと決まれば全速全身だよーっ!」

豊根「ぽ、ぽ、ぽ!」

もう歩くたびに溢れる音を隠す必要は無い。

だから彼女は泥だらけの服を着たまま、思うが侭に山を走り、登った。


………………。
…………。
……。


泉にたどり着く。

木々の隙間から差し込む光が泉に反射し、幻想的な空気をかもし出していた。

――現在では信じられてもいない、妖怪という存在である彼女はその空気にぴったりと当てはまるようだった。

豊音「さて……まずは服からだよねー」

上に来ていたワンピースを脱いで泉に入れる。

――ちょっとだけ汚くなっちゃうけど、それはどこかに流れていくから大丈夫、

でもごめんなさいだよー、と誰にともなく謝りながらせっせせっせと服を洗った。

瞬く間にその作業は終る。

後は乾かすだけだ、とそれをその辺の木にかけた、

――次は私かなー?

そう思った彼女は衣服を全て脱ぎ、木にかけてから、泉の中にちゃぽんと飛び込む。



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