76:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/27(木) 15:14:22.41 ID:c0RIlJVf0
4階の休憩室から物音がするので、そちらに向かう。
部屋に入ると……テーブルに面したソファに、ぐでんと横たわるイヴを見つける。ブリッツェンも横で困ったように座っている。
ティーパックの入ったカップ二つに、電源の繋がったポットがテーブルに置かれている
が、どうやらイヴ自身はお湯が沸くまでの時間に耐えきれずそのまま寝てしまったようだ。
このまま寝かせておこうかとも思ったが、なにせ外には雪が積もっているような日、休憩室の中も冷えきっていた。
「おい、イヴ…… こんなところで寝たら風邪をひくぞ」
「むふぇ〜…… だいじょぶです〜…… いい夢みられれば、風邪のひとつやふたつ……」
「……夢ね。ひたすら配ってきた後だし、夢を見るほど体力の余裕もないだろう」
「ふぇぇ〜……」
「だめだなこりゃ…… 私のサンタ服で毛布代わりになるか?」
とりあえずはエアコンをつけて部屋を暖めるが、それだけだとどうにも寒そうなので、来ていたサンタ服を脱いでイヴにかけてやる。
そして私が退くと、ブリッツェンがイヴの横に移動し、寄り添うようにしてその場に座る。
「……これじゃ私も寒いな。お湯が沸くまでなにかして気を紛らわすか」
ひとしきりイヴの世話をして、向かい側のソファに腰を下ろしたが、今度は私が寒い。
お湯が沸くには今しばらくかかりそうだったので、部屋を物色でもしながら暇をつぶすことにする。
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