5: ◆3feiQFueVc[sage saga]
2012/12/26(水) 12:20:00.89 ID:nzTAcqmZo
「……」
四条さんは、何も言わず、にこ、と微笑むと、また窓の外に視線を戻してしまいました。
私は頬が熱くなるのを自覚しながら、膝上に視線を落とし、それから、事務所に着くまで、誰も話はしませんでした。不思議と、居心地は悪くなかったんですけれど。
私は、四条さんのことが好きなんでしょうか?
そんなことを、近頃考えます。
凛とした佇まいも、女性の美しさを湛えた体躯も、その行動が『四条貴音だから』の一言で理由づけされてしまう風格も、私がありたいと思い、そうあれなかった姿のようで、出会ってすぐ、私は憧れのような感情に突き動かされて、四条さんに惹かれていったのでした。
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