171:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/07/23(火) 23:45:09.03 ID:X6hkzRVCo
乙
172: ◆KbI4f2lr7shK[sage saga]
2013/07/25(木) 23:32:42.65 ID:6JfrGomF0
投下します。
173:杏子編>>168続き ◆KbI4f2lr7shK[saga]
2013/07/25(木) 23:33:57.08 ID:6JfrGomF0
***************
ビルの屋上に辿りつくと満点の星空がずっと広く見える。あたしたちは繋いだ手を離し、各々に空を見上げた。
「綺麗な空ね」
174:杏子編 ◆KbI4f2lr7shK[saga]
2013/07/25(木) 23:36:06.63 ID:6JfrGomF0
「……なに考えてんのさ……?」
怖かった……消えてしまうんじゃないかって。あたしの家族があたしを置いて逝ったように、ほむらも行ってしまうんじゃないか……って。
「私はもう長くない」
175:杏子編 ◆KbI4f2lr7shK[saga]
2013/07/25(木) 23:37:41.62 ID:6JfrGomF0
『魔獣』ではなく、『魔女』と呼ばれる存在が居た世界。そこで出会った二人の少女がいた。
一人は魔法少女、もう一方は普通の少女。この二人には周囲との隔絶ゆえの孤独という共通点があった。
『少女』を『魔法少女』が魔女から救い出した出来事を境に、二人は親しくなる。
秘密を共有し、多くの時を共に過ごせる友ができた少女たちの生活は鮮やかになった。
176:杏子編 ◆KbI4f2lr7shK[saga]
2013/07/25(木) 23:39:06.72 ID:6JfrGomF0
気が遠くなるよな時間の話。内容は『円環の理』にまつわる神話だろう。
『魔女』なんて存在していないし、世界を造り替えるほどの因果なんて想像もつかない。
だけどこれはほむらの体験談だ。ほむらを『時の少女』と考えれば、色々なことがしっくりと来た。
177:杏子編 ◆KbI4f2lr7shK[saga]
2013/07/25(木) 23:40:14.50 ID:6JfrGomF0
「私ね……杏子に、マミさんに……美樹さんに逢えて良かったと思うよ」
あたしを抱き締める腕の力が強くなる。身体も震えていた。
目を閉じて、共に過ごした時間に想いを馳せる。別れが辛いのは、その時間が幸福だったからだ。
出会わなければ良かったなんて……酷い考えだよな。
178:杏子編エピローグ ◆KbI4f2lr7shK[saga]
2013/07/25(木) 23:41:47.38 ID:6JfrGomF0
****
ほむらが夜空に消えた後も、あたしは戦い続けた。どれだけ戦い続けたのかも覚えていない。
あの数日後にさやかが『円環の理』に導かれ、その翌月にはマミも逝ってしまった。
短期間に仲間を皆喪って、それでも戦い続けれられたのは隣に居る小さな命のお蔭だ。
179:杏子編エピローグ ◆KbI4f2lr7shK[saga]
2013/07/25(木) 23:42:45.25 ID:6JfrGomF0
「あとさ、ゆまにしか出来ないこと、頼んでいいか?」
「私にしかできないこと?」
「そう、あんたにしかできない。あたしの存在はあんたしか知らないからな」
180:杏子編エピローグ ◆KbI4f2lr7shK[saga]
2013/07/25(木) 23:43:37.04 ID:6JfrGomF0
181: ◆KbI4f2lr7shK[sage saga]
2013/07/25(木) 23:50:17.73 ID:6JfrGomF0
これで杏子編終了です。
>>175は読みにくいと思いましたが、ほむらの経験(アニメ本編の内容)を語っているだけなので、そのまま詰め込むことにしました。読み飛ばしても、酷い混乱は生じないと思います。
>>129までの修正版ですが、出来上がってはいるので、近日中(日曜日ぐらいまで?)に投下しようと思います。
それが終わったら、マミ編に移りますが、これからもお付き合い頂ければ非常にありがたく存じます。
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