28: ◆2gMnW4GmGpwP[saga sage]
2013/01/04(金) 00:16:33.84 ID:IQ0//o8j0
「分かっているわ…それでも私はあなたに人として生きて欲しかった」
‘ストレート髪のほむらちゃん‘がハンカチを取り出して、わたしの涙を拭います。
もう一方の手で以前わたしが渡した二本の赤いリボンを手に取って渡そうとします。
今わたしの手の中で赤と紫、二色二組のリボンが重なり合ったのでした。
「ほむ…ほむらちゃん…っ」
声を詰まらせるわたしを宥めるように、ほむらちゃんが頭を撫でます。
それから慈愛に満ちた、とても優しい笑顔でわたしの顔を覗き込みました。
「私はまどかを…あなたを好きでいられて幸せよ。…ありがとう」
絵になるような笑顔のまま重ねられた唇。
それと同時にほむらちゃんの身体は沢山の光の粒になりました。
「っっっ!」
分解されたほむらちゃんの光がわたしの中に入ってきます。
光を浴びた赤いリボンはわたしの手から離れ、髪を結い上げて行きます。
流れ込んできた力はとても協力で、一瞬だけ大きく真っ白な翼となってからわたしの体内に宿ります。
それと同時にわたしはその場に崩れ落ちたのでした。
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