過去ログ - ほむら「あなたにもう一度」
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57: ◆KbI4f2lr7shK[saga sage]
2013/01/14(月) 21:25:30.41 ID:BgtmzbLb0
「ありがとうございます」


「いいえ。…キリカ」


『皆さん。こちらが手薄になるので補佐お願いします』


 会話の途中から念話を周囲に飛ばす織莉子さん。


「織莉子は私が守るよ!」


 一番最初に反応したのはキリカさん。条件反射のような速度です。


『…戦闘中に何考えてんだい?』


 呆れた様子の杏子ちゃんの声です。ずっとわたしたちが会話していることに気付いていたようです。


『まどか、怪我してない!?』


『うん。織莉子さんとキリカさんが守ってくれてるから…』


『よ…良かった〜。まどかに何かあったら、あたし、どうしようかと…っ』


『バカ!気を抜くんじゃねぇ!』


 心底安心した様子のさやかちゃんに、杏子ちゃんの叱咤が飛びます。


『ふふっ。…美国さん。あなたがそう言うからには理由があるんでしょう?

 こちらは任せて。あなたたちは私たちが守るから』


 銃音を立てて、わたしと織莉子さんの周囲にいる魔獣が消えます。

 更に黄色に光る陣が地面に描かれ、結界が貼られました。


『ちょっと!?恩人!どうして私まで結界に!?戦えないじゃないか!?』


 キリカさんの文句が飛びます。

 結界に弾かれたわけでもないのに、どうして不満なんでしょうか…?


『あら。結界は絶対じゃないのよ?呉さんは結界が壊れた時の保険なんだから、ちゃんと美国さんを守ってね?』


『なるほど。…あははっ。なるほどねっ!そういうことなら吝かでもないねッ!』


 あっさりと、マミさんに懐柔されています。

 そんなキリカさんを見て、織莉子さんは微笑ましそうに、どこか複雑そうに息を吐いていました。



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