過去ログ - キョン「それでもコイツは涼宮ハルヒなんだ」
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2012/12/31(月) 12:15:30.81 ID:Icdf4Wax0
「塩を青菜か傷口かは知らんが、その類に擦り込む結果にしかならないと十分に予測され得る未来を回避する為に精一杯尽力しようぜ、お互い。
と、こう言っているようには聞こえなかったか?」
「今日の貴方は要領を得ませんね。いえ、失礼。僕の読解力が足りてないだけでしょう」
以下略
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2012/12/31(月) 12:27:02.61 ID:Icdf4Wax0
願うのなんざ一つしかない。すなわち、この天下万民の財布の紐を緩ませんと企てる国家規模のイベントが粛々と俺の頭上を過ぎ去ってくれることだ。
彼女が欲しい云々は願い事の余裕が有ったら改めてそこに捻じ込むとしよう。何事も先ずは安定から始まるものだしな。
基盤が無ければ恋愛なんて成り立たんとはよく聞く話さ。古今の悲恋を持ち出すまでも無い。世間に負けたんじゃなくて、計画性の無さによる自滅ってな。
以下略
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2012/12/31(月) 12:29:17.95 ID:WygG86K6o
ほむ
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2012/12/31(月) 12:36:50.55 ID:Icdf4Wax0
ああ、未来は白紙だと信じていた頃の俺よ、さらば。そしてウェルカム、魔法のスケジュール帳。
持ち主の意思になど構う事無く予定が自動かつ強制で書き込まれていく優れもの……もとい、困りものだ。
「ご心配なさらずとも」
以下略
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2012/12/31(月) 12:45:30.23 ID:Icdf4Wax0
子供と殴り合う深夜徘徊老人、拳で語り合って友情が目覚めた挙句のプレゼント贈呈とかアイツの頭の中はどうなっていやがるのか。一度脳外科に行ってCTスキャンを取ってくるべきだと俺は割と本気で心配だ。
「……アイツはアホだからな」
やれやれと一つ溜息を吐く。隣を歩く少年はただ笑っていた。――だ、か、ら、笑い事じゃないんだよ、古泉? その辺、本当に分かってんのか?
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2012/12/31(月) 12:54:31.02 ID:Icdf4Wax0
「すう……すう……」
今年も残すところ後わずかとなった十二月半ば、授業は二学期間にせめてここまではやっておかなければならないという(生徒に無断で)各教員が自らに課した目標へとラストスパートを駆け、
急加速に振り落とされんようにせめてノートだけでもと考える俺は窓際という極寒のシベリア流刑にあってすら怠惰を許されてはいなかった。
以下略
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2012/12/31(月) 13:05:30.21 ID:Icdf4Wax0
「ん……んんぅ……くう……すう……」
でもって、そんな危機感を抱き始めているのはどうやら俺ばかりでも無いらしい。雰囲気なんて言葉で誤魔化すのも躊躇われる程度には、気付けばクラスメイト達の眼の色も徐々にだが本気の色へとグラデーションを始めている。
そういうのが徐々に俺を急かし、焦らせ、そしてそんな急いて焦った俺の影響で誰かも急かされるって負のスパイラルがクラス全体に根を張っているのが眼に見えるようだ。
以下略
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2012/12/31(月) 13:13:56.72 ID:Icdf4Wax0
豪胆という言葉がそのまま人となったようだとは古泉の評価で、対して傲慢の間違いだろと、こっちは俺の評価。ま、どっちでもいいが。
にしてもよく寝てやがる。ああ、呪いたくなるほどの爆睡ぶりじゃねえの。ったく。比喩じゃなく命に関わりかねない低温だってのによく眠れるよ、コイツ。首だけで振り返って様子を伺って……、
……あれ?
以下略
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2012/12/31(月) 13:22:36.43 ID:Icdf4Wax0
俺は咄嗟に時計を見る。幸いにも残り十分足らずを耐え切れば放課後だ。そうなれば朝比奈さんのあつーいお茶も、部室には電気屋から接収した電気ストーブだって有る。蘇生にはこれ以上なく十分な組み合わせだ。
ならば、それまでにこれ以上ハルヒの体温を下げない事が目下、俺に与えられた急務。世話を焼かせやがる団長様だ、全く。
別に授業を真面目に受けろと言う気は無いが、(どの口が言うのかと詰られるのは眼に見えているしな)それにしたって自分の命くらいしっかり守って欲しい。
以下略
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2012/12/31(月) 13:31:17.12 ID:Icdf4Wax0
特に冷えていた指先から肩口の辺り、机に放り出している部分へとそれを掛けてやるとハルヒはまるで待っていたかのように頭から布の中へと逃げ込んだ。
「……どんだけ寒かったんだよ、お前」
眠り続ける少女に向けてそうボヤき、そしてまた仕方が無いかとも思った。
以下略
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2012/12/31(月) 13:32:20.15 ID:H2Q0s5tyo
ハルヒ阿呆可愛くてわろた
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